日経BPコンサルティングが2013年7月に実施した「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2013」では、よく使うソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)とコミュニケーションアプリ/通話アプリについても聞いている。

 まず、携帯電話とスマートフォンとではコンテンツ利用率がどれだけ違うのか。1台目に主に使っている携帯電話/スマートフォンの種類別の回答者数を母数(携帯電話は2714台、スマートフォンは1676台)にコンテンツ利用率を計算した(図1)。

 ここで顕著な差が表れたのは、「ソーシャルネットワーキング・サービス」の利用率。スマートフォンでは50.7%が利用しているのに対して、携帯電話は30.4%。20ポイント以上もスマートフォンでの利用率が高い。スマートフォンのユーザー拡大とともに、SNSの利用が伸びているという状況が明確になった。

図1●携帯電話とスマートフォンの利用コンテンツの違い
図1●携帯電話とスマートフォンの利用コンテンツの違い
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 スマートフォンを主に使う回答者から最も高い支持を受けたSNSアプリは「LINE」で36.6%が利用している。次いで「facebook」が31.9%、3位の「twitter」が29.4%だった。コミュニケーション/通話アプリでは「skype」の利用率が最も高く9.5%だった(図2)。

 これらのサービスはどれもスマートフォンだけでなく、従来型の携帯電話からも利用できる。しかし従来型の携帯電話だと使える機能に制約があったり、使い勝手がスマートフォンに劣ったりする。こうした理由からか例えばLINEでは、携帯電話を主に使うユーザーの利用率は2.0%と低く、スマートフォンを主に使うユーザーの利用率(36.6%)から大きく水をあけられている。SNSとスマートフォンの親和性が高いことを改めて実証した格好だ。

図2●SNSとコミュニケーションアプリ/通話アプリ利用状況
図2●SNSとコミュニケーションアプリ/通話アプリ利用状況
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