米グーグルが現地時間の2014年6月25日から開催している「Google I/O 2014」では、基調講演で次期Androidの開発者プレビューなどを発表した(関連記事)。本記事では基調講演の後半にグーグルが発表したAndroid対応のウエアラブル、自動車、テレビなどの製品、ChromebookやGoogleドライブについてのアップデートについてレポートする。

Android Wear SDKの正式版を発表、対応スマートウォッチ

 まず2014年3月にベータ版のSDKを公開していた「Android Wear」について、続報を発表した。平均的なAndroidユーザーは1日に125回もスマートフォンを確認するという。Android Wearでは身体に装着したウエアラブルデバイスにより、重要な通知などを素早く確認することが狙いとなる。

 基調講演では、LGによるAndroid Wear対応スマートウォッチ「LG G Watch」の実機を使って、詳細なデモを披露した(写真1)。

写真1●LG G WatchによるAndroid Wearのデモ
写真1●LG G WatchによるAndroid Wearのデモ
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 例えばフライトの予定がある場合、バイブレーションによる通知や、Google Nowによる空港周辺の天気や交通情報などをスマートウォッチ上で受け取ることを可能とする。「OK Google」と呼びかけることで、音声によるコントロールにも対応する。

 スマートフォンとの連携のデモでは、スマートウォッチ上で通知を確認して消去したところ、スマートフォン上の通知も同時に消去されるため、同じ通知を2回消去する必要がないという。通知が不要なときはスワイプ操作で通知をオフにしたり、Googleマップによるナビゲーション機能も利用できる。

 ほかにも宅配ピザのアプリでは、スマートウォッチだけで前回の注文を再実行し、20秒でピザを頼むデモを披露。レシピアプリでは、スマートウォッチ上でのページめくりとスマートフォンが同期、レシピ内の調理時間をタップすることでタイマーアプリで時間を計る、といった機能を披露した。これらのアプリは、スマートフォン版をGoogle Playからインストールしておけば、自動的にスマートウォッチ版をダウンロードする仕組みになっているという。