12月3日から5日、日本の半導体産業の一大イベントである「SEMICON Japan 2014」が開催される。ここ数年、SEMICONは来場者数が右肩下がりで推移してきた。中国、韓国、台湾でもSEMICONが開催され、日本で開催する意義が問われるようにもなっていた。ただし今年は、日本で開催する半導体業界の展示会を再定義して臨むとSEMI Japanは意気込んでいる。まず、25年ぶりに会場を東京に戻し、東京ビッグサイトで開催する。また展示のコンセプトも一新。会場内に、新しいアプリケーションを半導体の作り手と使い手が共に探るキッカケとなる場を設けて、日本発の技術の誕生を支援していくという。
今回のSCR大喜利では、日本の半導体産業での展示会のあり方、情報発信のあるべき姿を探った。質問は以下の3つ。各回答者は、立場こそ違うが、日本の半導体業界の中で生きている方々ばかり。建設的なアイディア、新しい視点が多数出てきた。SEMICON Japanだけではなく、多くの展示会にも適用できそうなアイディアや視点も多い。そこで、今回のまとめでは、質問ごとにまとめるのではなく、回答者の方々のアイディアと視点を紹介したい。
【質問1】日本の半導体産業は、世界の半導体業界そして半導体ユーザーに向けてどのような情報を発信すべきなのか?
【質問2】装置・材料のサプライヤ、デバイス・メーカー、そしてデバイス・ユーザーが情報を取得する場として、展示会は有効だと感じるか?
【質問3】日本の半導体産業および電子機器産業を元気にするために、今展示会などのイベントでできることは何か?
回答者は以下の通り。
湯之上 隆氏
微細加工研究所
「日本の半導体産業の未来を担う若い人に、技術への興味とその価値を啓発する場になって欲しい」参照
田口眞男氏
慶應義塾大学
「展示会をメーカーの本気度を訴える場に、ウェブでは伝えられない情報はたくさんある」参照
清水洋治氏
某半導体メーカー
「抱えている困難を曝け出して、広範囲の人・企業から解を引き寄せられる「場」に」参照
南川 明
IHSテクノロジー
「製品を開発した人やチームを出して欲しい、熱意や意気込みこそが生で聞きたいこと」参照
石野雅彦氏
アドバンスト・リサーチ・ジャパン
「海外企業の誘致を目指す気概を持って、「Made in Japan」の優位性を世界に向けて紹介すべき」参照