ミドリムシを中心とした健康食品や化粧品事業、バイオ燃料事業を軸にビジネスを展開してきたユーグレナ。同社は2018年3月1日、「ユーグレナ・マイヘルス」のブランドで新たなヘルスケア事業を開始した。

 第1弾として提供するのが、遺伝子解析サービスだ。2017年10月にユーグレナの完全子会社となったジーンクエストが中核となりサービスを手掛ける(関連記事)。利用者は、ジーンクエストのノウハウを引き継いだ遺伝子検査キットで自分の唾液を採取し、指定の住所に送付するだけで健康リスク・体質・祖先について約300項目を解析してくれる。検査キットの価格は2万9800円(税抜き)である。

ユーグレナ・マイヘルスの遺伝子解析サービスキット
ユーグレナ・マイヘルスの遺伝子解析サービスキット
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 2018年3月1日にユーグレナ本社で開催された発表会では、まず同社 代表取締役社長の出雲充氏がユーグレナ・マイヘルスの狙いについて説明した。「今回の取り組みによって生命科学×ITの新領域に参入する。これまで弊社が展開してきた健康サービスは“今の自分”を健康にするものだったが、ユーグレナ・マイヘルスは“未来の自分”を健康にするものだ」(同氏)。

 出雲氏によれば、ユーグレナ・マイヘルスは「プラットフォーム」だという。第1弾の遺伝子解析サービスに続き、さまざまなベンチャー企業とタッグを組んだサービスを段階的に拡大していく計画だ。

ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏
ユーグレナ代表取締役社長 出雲充氏
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 遺伝子解析サービスに続く第2弾として、2018年夏にヘルスケアシステムズと組んだ「尿検査」。同年後半にはサイキンソーと組んだ「腸内フローラ解析」。同時期にメディカルノートと組んだ「医師による医療コンテンツ・オンライン個別医療相談」、といった具合である。