楽天の三木谷浩史会長兼社長が携帯電話事業の商用サービスの本格展開について「2020年4月8日に始める」と発言していたことが分かった。米クアルコム(Qualcomm)が2020年2月25日(米国時間)に開いた第5世代移動通信システム(5G)関連イベントで発言した。楽天モバイルは発言の事実を認めたうえで、「会社から正式に発表したものではなく、2020年3月3日の新料金発表を待ってほしい」(広報)としている。

 三木谷会長は同イベントで「これまで誰も手掛けていないクラウドベースの完全仮想化ネットワーク(携帯インフラ)を18カ月間で構築した」とアピールし、同プラットフォームを海外にも展開すると意気込んだ。「当初は中国華為技術(ファーウェイ)の設備を購入して非常にシンプルなネットワークを構築し、シンプルなビジネスモデルの展開を考えていた」といったエピソードも披露した。

 楽天モバイルは現在、「無料サポータープログラム」の名称で一部ユーザーに限定してサービスを提供しており、2020年4月に商用サービスの本格展開を始める計画である。3月3日の発表に注目が集まる。