京都大学とローム、日新システムズ(京都市)、台湾NextDrive社は、IoT(モノのインターネット)関連の無線通信規格「Wi-SUN FAN(Field Area Network)」に対応したゲートウエー機器(中継器)を共同開発した。Wi-SUN FANは、業界団体「Wi-SUNアラアンス」が策定した無線通信規格。2017年5月開催の「Wireless JAPAN 2017」の同アライアンスのブースで今回開発したIoTゲートウエーを4つ用いて温度や湿度を計測するセンサーのデータを伝送する様子をデモしたほか、現在開催中の「COMPUTEX 2017」にも出展する。

*1 京大の発表資料はこちら。ロームの発表資料はこちら。日新システムズの発表資料はこちら
「Wireless Japan」で見せたデモの様子。4つのCube Jを中継して温湿度センサーの情報をタブレット端末に表示している。
「Wireless Japan」で見せたデモの様子。4つのCube Jを中継して温湿度センサーの情報をタブレット端末に表示している。
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 開発した機器は、NextDrive社の小型IoTゲートウエー「Cube J」をベースに京大やローム、日新システムズが開発したWi-SUN FAN対応の無線通信モジュールを載せて実現した*2

*2 京大やロームの技術開発については「京大など、Wi-SUN FAN対応の無線機の基礎開発に成功」を参照。