米アップルは2012年3月7日(現地時間)、タブレット型端末「iPad」の新製品を発表した。最大の特徴は、画面の解像度を従来機種よりも高めて2048×1536ドットとしたこと。従来機種iPad 2の1024×768ドットと比べて高精細な表示ができるようになった。画面サイズは9.7型で従来と同じ。プロセッサーは新開発の「A5X」を搭載。デュアルコアCPUに加えて4つのグラフィックスコアを内蔵し、描画処理の性能を高めた。背面のカメラは500万画素のセンサーを備える。

 iOSは5.1にバージョンアップし、音声認識によるテキスト入力機能を搭載する。本体サイズは幅185.7×高さ241.2×厚さ9.4mm。重量はWi-Fiモデルが652gで、携帯電話の通信機能を搭載したモデルで662g。バッテリー駆動時間はiPad 2と同じ10時間で、携帯電話の通信機能を使う場合は9時間となる。

 日本での価格は、Wi-Fiモデルの16GBモデルが4万2800円、32GBモデルが5万800円、64GBモデルが5万8800円。携帯電話の通信機能を搭載したモデルは16GBモデルが5万3800円、32GBモデルが6万1800円、64GBモデルが6万9800円となる。

米国の発表会で新型iPadを発表する米アップルのティム・クックCEO
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 アップルは日本国内で新型iPadをお披露目する説明会を開催した。ここで展示された実機に触って分かった新型iPadの実力に迫ってみよう。

外観をパッと見た印象は「iPad 2と全く同じ」。変更の必要がないほど既に完成されたデザインと考えることもできる。色は従来通り白と黒の2種類
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 外観は従来機種のiPad 2とほぼ同じ。いきなり手渡されたとしたら、一体どちらなのかまず分からないだろう。本体前面の下部にはボタンが付いており、上部にはテレビ電話のFaceTimeで使うカメラを搭載している。つまり、基本的な使い勝手も従来を踏襲しているわけだ。