画面1●co-meetingの画面
画面1●co-meetingの画面
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画面2●co-meetingでFacebookやGoogleのサービスと連携して会議参加メンバーを招待する様子
画面2●co-meetingでFacebookやGoogleのサービスと連携して会議参加メンバーを招待する様子
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 ベンチャー企業のco-meetingは2012年4月10日、テキスト文を入力して使うWeb会議サービス「co-meeting」を正式サービスとして開始した。同社のWebサイトにアクセスすると、無料で利用できる。複数の参加者の入力内容が画面上にリアルタイムに表示されるため、会話をしているかのように会議ができるのが特徴だ。

 co-meetingの画面は、中央にテキスト会議の内容を、右に共同で編集可能な文書ファイルの内容を表示する(画面1)。テキスト会議は、あるユーザーがテーマを設定すると、ほかのユーザーがそれにコメントを付けていく形で使用する。誰がどんな内容を書き込もうとしているかが編集途中でも分かる。

 「チャットとは異なり、テーマごとに会話をしていく形になるため、複数の話題が混在することがない。また音声やビデオによる会議と違って会話の内容がテキストとして残るため、遅れて会議に参加する人にも議論の流れが分かる。議事録なども不要になる」と、co-meetingの木村篤彦代表取締役CEOはサービスの特徴を説明する。

 右部分に表示される文書ファイルは、複数のユーザーが共同で同時に編集できる。テキスト会議で議論しながら文書を作成する用途を想定した機能だ。作成した文書ファイルは、テキスト形式またはリッチテキスト形式で保存可能である。

 co-meetingを利用する際は、会員登録をするか、FacebookまたはGoogleのアカウントでログインする必要がある。co-meetingはFacebookとGoogleの認証機能と連携しており、会議の参加者を招待する場合も、両サービスに登録してあるコンタクトリスト情報を利用できる(画面2)。

 利用料金は無料。英語表記に切り替えることも可能で、国外のユーザーとの会議にも対応する。2012年夏には、企業向けにユーザー管理機能などを強化した「co-meeting Enterprise」の提供を予定する。スマートフォンからco-meetingを利用できるアプリも提供予定である。

 また2013年には、co-meetingの機能を呼び出すAPIを提供する予定だ。企業が自社のポータルサイトにテキストWeb会議機能を組み込んだり、ビデオ会議とテキストWeb会議を組み合わせたりといった用途を想定する。