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2010年の1年間で急上昇した病気は?

2011/07/22

 最近、節電と熱中症のニュースを聞かない日はないように思います。昨年は記録的な猛暑でしたが、今年は震災の影響で、猛暑に加えて節電の夏になりそうです。

 その年の季節や天候に記憶に残る“特徴”があるように、病院を受診する患者の病気にも何かトレンドがあるのでしょうか? そこで2010年を通じて最も多く出現した疾病(傷病)は何だったかを調べてみました。今回は、年齢別・男女別の疾病の受診率に着目して作成した年間総合ランキングの分析を行います。

 調査対象は、健康保険組合に加入する0~65歳の男女97万8484人の医科レセプト(2010年1-12月)です。1年間のレセプトにおける各傷病(ICD10細分類)の出現率を計算して全年齢や年齢別、男女別の平均値を出し、高い順に示しました。表1は全年齢の疾病出現率ランキングです。幅の広い年齢層で上位にランクされた疾病ほど、順位が高い結果になっています。

著者プロフィール

木村真也(株式会社日本医療データセンター社長)●きむらしんや氏。1981年京都産業大学卒。大手外資系製薬会社マーケティング部長、CROバイスプレジデントなどを経て、2002年に日本医療データセンターを設立。

連載の紹介

レセプトを読み解く
日本医療データセンター(JMDC)では、複数の大手健康保険組合からのレセプトや健診データを基に、様々な分析を行ってます。1000万件を超える膨大なデータから、同社社長の木村氏が、医療の「今」を探ります。

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