2019年4月1~5日にドイツ・ハノーバーで開催される産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」をレポートする。今回のパートナーカントリーはスウェーデン。
Hannover Messe 2019
目次
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水面下に潜るファーウェイ、産業用5Gでも覇権争いのフェーズへ
Appleと和解したQualcommなども猛追
「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で各社が製造業の次世代コンセプトを打ち出していたのと対照的に、中国の華為技術(Huawei Technologies、ファーウェイ)の展示は極めて地味だった。しかし、それはもはや同社が派手な展示で人目を引く必要が…
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5G+TSNで信頼性向上、エリクソンがロボット遠隔制御デモ
スウェーデン・エリクソン(Ericsson)は、5G(第5世代移動通信システム)経由でロボットを制御するデモンストレーションを「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で披露した。Ethernetをリアルタイム用途向けに拡張した「TSN(Time-Sen…
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約260kgの“Ninja”をロボが振り回すデモ、川崎重工がハノーバーで展示
川崎重工業は、独ハノーバーで2019年4月1~5日に開催された欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」で同社のロボット技術を中心としたデモを展示した。ブースの中央に構えて目を引いたのは、同社の大型自動二輪「Ninja H2」を軽々と持ち上げ振り回す産業用ロボット「BX300L…
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三菱電機がパラレルリンクロボットをハノーバーで展示、オランダ社製機構に自社モーター
三菱電機は独ハノーバーで2019年4月1~5日に開催された欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」で同社が国内では手掛けていないパラレルリンク型のロボットを展示した。オランダCodian Roboticsのロボットを使い、サーボモーターだけ三菱電機製に置き換えて製作したもの。
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デンソーウェーブ、AIで表情読み取る人工生物展示、4台連携で3色ペン作るデモも
デンソーウェーブは、独ハノーバーで2019年4月1~5日に開催された欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」で同社の協業ロボット「COBOTTA」を中心にデモ展示した。COBOTTAにカメラ付きタッチスクリーンを取り付けた「人工生物」や3色ペンの自動製造工場などをデモした。
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独KUKA・Harting、電気自動車の自動充電システム
大手ロボットメーカーの独KUKA(クーカ)とコネクターメーカーの独Harting(ハーティング)は、電気自動車(EV)用の自動充電システムを、欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」で共同出展した。
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「ヤマハ発動機のロボット」、ソリューション示して認知度向上狙う
欧州の巨大な市場規模と生産ラインの自動化に対する着実なニーズの高さから、「Hannover Messe 2019」では産業用ロボットを展示する日本企業が目立った。ヤマハ発動機はその1つだ。2度目となる今回の出展ではブースの面積を2倍に拡大。複数の製品を組み合わせたソリューションを展示するなどして「…
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独ベッコフ、リニアモーター駆動の浮上搬送システム「XPlanar」をハノーバーで実働展示、評価キット出荷開始
独Beckhoff Automation(ベッコフ)は、磁気浮上させたトレー状の搬送機「Mover」(ムーバー)を自由自在に動かせる新しい搬送システム「XPlanar(エックスプラーナー)」の開発用評価キット(スターターキット)2種の出荷をベータ顧客向けにドイツで始めた。
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メルケル首相の退任後も支える? 家庭用協働ロボット
独イグスが参考出展、2年後の商品化目指す
独イグスは欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」に家庭用協働ロボットを参考出展。2019年4月1日にイグスのブースを訪問したドイツのメルケル首相に、同社代表取締役社長のフランク・ブラーゼ氏が同ロボットについて説明した。
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バックラッシゼロうたうロボット用減速機に従来比1/2の軽量樹脂版、カナダGenesis Robotics
カナダのスタートアップGenesis Roboticsは同社独自のロボット用減速機構「Double Helix」で、内部の歯車などを樹脂化して従来比1/2に軽量化した「Reflex」を公開した。
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“盆栽”がフォークリフトを動かす? 深層強化学習の可能性をアピール
米Microsoft(マイクロソフト)は、豊田自動織機の欧州法人Toyota Material Handling Europe(TMHE)と共同で、深層強化学習技術を活用したフォークリフトの自律制御を「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で実演した…
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ハノーバーから消えたインダストリー4.0の旗手
重視すべきはコンセプトか実装か
「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で異変があった。これまで「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」を積極的に掲げていた大手ロボットメーカーのドイツKUKA(クーカ)が出展しなかったのである。
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独イグス、「私好み」のロボットをユーザーが発注できるウェブサービス開始
中小製造業までロボット市場の開拓を目指す
独イグス(igus)は2019年4月2日から、求める機能に合わせてユーザーがウエブサイト上で部品を選択し、低価格のロボットを発注できるサービス「RBTX.com」を開始した。同社が同日、欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」(2019年4月1日〜4月5日、会場はドイツ・ハノ…
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熟練者の作業を簡単にAR教材にするツール、米PTCがハノーバーで発表
米PTCは4月1日から独ハノーバー国際展示場で開催されている欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」の同社ブースで、AR(拡張現実)に対応した動画作業マニュアルの作成ツールの製品版「Vuforia Expert Capture」を公開した。5月末に出荷する。
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市販ロボットで教示レスのばら積みピッキング、スロバキアのベンチャーが披露
スロバキアのベンチャー企業であるPhotoneo(フォトネオ)は、市販ロボットアームを用いた教示(ティーチング)レスのばら積みピッキングのデモンストレーションを産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)で披露した。画像データによる物体認識…
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高度な品質や安全を5Gで実現、製造業各社がユースケースを実演
産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」(2019年4月1~5日、ドイツ・ハノーバー)に初めて設けられた5G(第5世代移動通信システム)の展示スペース「5G Arena」では、製造業各社が5Gのユースケースを披露していた。高速かつ低遅延の5Gを活用することで、より高度な品質や安全を…
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Hannover Messe 2019が開幕、目玉は5GとAIの産業利用
欧州最大の産業展示会「Hannover Messe 2019」がドイツ・ハノーバーのハノーバー国際見本市会場で2019年4月1日に開幕した。会期は同年4月5日まで。全世界75カ国から6500社の出展を集める。昨年の開催では会期中に21万人が来場した。今年は主催者展示として5Gを特集した「5Gアリー…
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ハノーバーでも主役は「5G」、クルマやロボットはキラーアプリになるのか
インダストリー4.0の実現手段として注目
2019年4月1日に世界最大級の産業技術の展示会「Hannover Messe 2019」がドイツ・ハノーバーで開幕する。ここ数年は同国の産業政策「Industrie 4.0(インダストリー4.0)」が目立っていたが、今回は5G(第5世代移動通信システム)が主役の一角に踊り出そうだ。