本講座は都合により受付を中止させていただきました。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

セミナー紹介

『電気自動車(EV)』『モビリティーサービス(MaaS)』『5G通信』『V2H』『自動運転』といった暮らしを激変させるトレンドのそれぞれに対し、適切な電源システムを用意することは容易ではありません。このセミナーでは、これらの用途に求められる電源技術各種について、弊研究室がこれまでに取り組んできた成果や、製品や学術論文にみられる技術的な工夫をご紹介します。具体的には:

  • 体積約40cc、出力65Wの小型高効率ACアダプター、パワーデバイスの駆動回路やバッテリーセルの電圧均等化回路
  • 近い将来大量に普及する配送ロボットや配送ドローンの環境負荷低減や長寿命化技術、およびそれらの低コストで安全な充電技術
  • 人的被害に直結するノイズや電源の故障による自動運転車の誤動作や、スマートフォンや航空機のバッテリーが発火事故を起こさないための信頼性確保技術
  • 千差万別のサービスに応じた配電システムを短期間にカスタム設計するノウハウ
  • Googleのデータセンターや欧州初のマイルドハイブリッドカーで用いられ始めた48V配電システムにおいて、48VからCPUや自動運転センサーに必要となる0.5V~数Vに降圧する技術
  • バイクから大型輸送トラックまで幅広い電圧(48V~800V)に対応する急速充電器の実現手法
  • 絶縁形コンバーターにおける様々な工夫や自動車から家庭への電力供給することも可能なマルチポート電源についての小型高効率でシンプルな手法
  • 1日の充電で数十キロを走行できる太陽電池搭載車における、走行中の部分影やボディーの汚れによる悪影響に対する対策
  • バッテリー使用時の劣化を抑制したり、劣化状態の異なるバッテリーを二次利用したりするのに必要な技術

6章で紹介する『MaaSの配電プラットフォーム』においては、高信頼・高性能の電源システムを短期間でカスタム設計で提供しなければなりません。千差万別のサービス要件に応じたオーダーメイド型のビジネスモデルは、脱コモディティー化のチャンスです。『MaaSの配電プラットフォーム』という新市場を世界に先駆けて開拓するためには、産学官が一丸とならなければなりません。ぜひ、セミナーにご参加いただき、一緒になって、新市場にむけた取り組みを加速するチーム作りができれば幸いです。


受講効果

チェック直流の配電システムとして有望な48Vシステムの活用例やその電源技術について、理解を深めます。

チェック絶縁形コンバーターにおける様々な工夫や自動車から家庭への電力供給することも可能なマルチポート電源について、小型高効率でシンプルな手法を理解します。

チェックその他にも、小型高効率ACアダプターやパワーデバイスの駆動回路、バッテリーセルの電圧均等化回路についても学びます。

開催概要

セミナー名 新市場を切り開く電源技術
日時 2020年 6月 26日(金) 10:00~17:00(開場 9:30)
会場 東京・神田
エッサム神田ホール 1号館
JR神田駅東口 徒歩1分、東京メトロ銀座線神田駅 3番出口すぐ
受講料

49,800円(税込み)

定員 60名
※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経クロステック、日経エレクトロニクス

講師紹介

西嶋 仁浩(にしじま きみひろ)
崇城大学 情報学部 情報学科 准教授

西嶋 仁浩(にしじま きみひろ)<span class="fontSizeS">氏</span>

2002年3月に崇城大学大学院工学研究科博士後期課程エネルギーエレクトロニクス専攻を修了し、崇城大学嘱託教務職員を経て、2003年4月より大分大学の助手、2007年より助教。2018年4月より、崇城大学情報学部情報学科准教授として現在に至る。スイッチング電源回路の小型高効率化、バッテリー電圧の均等化回路の研究に従事し、複数の企業との共同研究を行っている。博士(工学)。
『日本学術振興会 次世代のスイッチング電源システム第173委員会 幹事』『電気学会 次世代自動車用車載・インフラ電源システム調査専門委員会 委員』『エネルギーハーベスティングコンソーシアム オブザーバー』『くまもと技術革新・融合研究会RIST 企画委員』『大分県産学官連携グループ“超小型モビリティー普及の研究” 参加教員』
中尾 文昭(なかお ふみあき)
NExT-e Solutions株式会社 取締役副社長 CTO

中尾  文昭(なかお ふみあき)<span class="fontSizeS">氏</span>

1981年3月 熊本工業大学 電子工学科卒業
1981年4月 FDK(株)へ入社し電源の開発に従事、スイッチング電源の設計、電源設計支援システムの開発、電池利用技術の開発、次世代コイルデバイスの開発を担当
2003年 崇城大学大学院工学研究科 博士後期課程修了
2011年 電動車両技術開発(株) 現在のNExT-e Solutions(株)入社(バッテリーマネージメントシステム開発を担当)
現在 取締役副社長 CTO

プログラム (10:00~17:00)

【1章】千差万別のサービスを提供するクルマに必要な配電プラットフォームとは?

  • 1.1 配電プラットフォームに必要な電源の種類とは? 電源には何が求められるのか?
  • 1.2 自動運転に必須となる電源の2重化と短絡保護機能の必要性

【2章】配送ロボットや配送ドローンを普及させるための電源技術とは?

  • 2.1 配送ロボットの長寿命化・環境負荷低減 ~電気二重層キャパシタの活用
  • 2.2 配送ドローンのワイアレス充電 ~安価に位置ずれや金属異物を対策

【3章】太陽光発電によって航続距離やサービス稼働時間を延ばすためには?

  • 3.1 走行中における部分影の影響
  • 3.2 ボディーの日射量測定システム
  • 3.3 車載太陽光発電システムの小型・高効率化、高速電力制御

【4章】5G通信設備でトレンドとなる48V配電に必要な電源技術とは?

  • 4.1 Googleも検討している種々の共48V/12V電源など
    (国際学会で提案されている回路の紹介と比較)
  • 4.2 CPU用電源に用いられるマルチフェーズ方式やカップルドインダクター方式
  • 4.3 コンデンサー分圧方式マルチフェーズコンバーター
    ~降圧比4倍、FETの電圧ストレスが4分の1になる次世代CPU用電源
    (NEDO事業における研究成果)
  • 4.4 巻線インダクターを用いた高降圧比2相式コンバーター
    (NEDO事業におけるTDKラムダとの共同研究成果)
  • 4.5 短絡保護機能を先天的に持つタップドインダクター降圧形コンバーター
    (NEDO事業におけるTDKラムダとの共同研究成果)
  • 4.6 AC-DCコンバーターの小型化・高効率化を両立する手法
    ~瞬低補償機能を備える2相式PFC回路

【5章】新興国で普及が見込まれる48Vハイブリッド車向けコンバーター技術とは?

  • 5.1 48Vマイルドハイブリッドシステムとカップルド・インダクター・コンバーター
    (製品の分解調査結果を含む)
  • 5.2 臨界モード方式降圧形コンバーターによるゼロ電圧スイッチングとその課題
  • 5.3 効率98%を超える低ノイズ降圧形コンバーター(ZVS補助回路方式)
    (デンソーとの共同研究成果)
  • 5.4 バッテリーマネジメント機能を有した48V/12V冗長電源と鉛バッテリーレス化

【6章】急速充電やV2H、MaaS配電に必要な電源技術とは?

  • 6.1 車両用電源に用いられている技術
  • 6.2 磁気部品一体型カレントダブラー・ハーフブリッジ・コンバーター
  • 6.3 Vicorのファクタライズド・パワー・アーキテクチャー
  • 6.4 電流共振コンバーターと磁気部品一体型カレントダブラーコンバーターを複合した位相シフト絶縁形DC-DCコンバーター
  • 6.5 高周波化・小型高効率化が可能な双方向コンバーター
  • 6.6 複数のバッテリー間の充放電を可能とする小型高効率マルチポート電源
  • 6.7 48V~800Vまで対応できるワイド出力充電回路

【7章】ACアダプターを小型高効率化するためには?

  • 7.1 FINsix DARTに用いられている小型高効率技術(分解調査結果を含む)
  • 7.2 Avogy ZOLTに用いられている小型高効率技術(分解調査結果を含む)
  • 7.3 約40cc・65Wを実現したACアダプター
    (リコー電子デバイスとの共同研究成果)

【8章】次世代パワーデバイスを駆動するためには?

  • 8.1 並列接続されたスイッチ素子の駆動タイミングを同期させるための回路
  • 8.2 数十MHzで周波数制御可能なGaNデバイスの低損失ゲートドライブ回路
    ~可変容量コンデンサーを用いた回生形正弦波ゲートドライブ回路~

【9章】バッテリーの長寿命化と二次利用を可能にするバッテリーアシスト回路とは?

  • 9.1 多巻線トランスによる電圧均等化
  • 9.2 スイッチドキャパシタによる電圧均等化
  • 9.3 PWMコンバーターによる電圧均等化
  • 9.4 バッテリーの400Vと800Vの直並列切り替えの実現に向けて
    ~マルチポート電源の応用

 ゲスト講演:『リユース電池を用いた蓄電システム』(担当:中尾)

  • 1.リユース電池の活用
  • 2.ばらつきを許容する蓄電池制御技術
     2-1. 直列電池の均等化技術
     2-2. 電圧範囲の異なる電池の並列運転技術
  • 3.実証結果
  • 4.今後の応用
※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。

【お申し込み注意事項】

  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証・請求書の郵送はありません。お支払い手続きにて決済が完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末などにMyPageから受講証を表示いただくようお願いいたします。
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    <MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
  • ※講師企業と競合すると考えられる製品やサービスなどをご提供される会社の方は、主催者の判断に基づき受講をお断りさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  • ※会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。また、お子さま連れでのご参加はご遠慮ください。
  • ※講師の急病、天災その他の不可抗力、またはその他やむを得ない理由により、講座を中止する場合があります。この場合、未受講の講座の料金は返金いたします。