進展するエクソソームR&D。医療応用への課題を乗り越えるには

 エクソソームを始めとする細胞外小胞(Extracellular Vesicles: EVs)の医療応用を図る動きが本格化してきた。背景には、さまざまな疾患の病態とエクソソーム、エクソソームに含まれるマイクロRNA(miRNA)が関連していると分かってきたことが挙げられる。そのため世界では、エクソソーム中のmiRNAを解析して診断に活用するための研究開発や、健常な細胞の培養上清からエクソソームを単離して治療に生かすための研究開発が進められている。

 国内では数年以内に、エクソソームを用いた診断技術が実用化したり、エクソソームを投与する治療法の臨床試験がスタートしたりする見通しだ。もっともエクソソームの医療応用に当たっては、十分量のエクソソームを産生するための細胞株の樹立や投与するエクソソームの規格化など、幾つもの課題が存在している。また、医薬品として位置づけられることは明らかになっているものの、薬事規制について明確でない部分もある。

 本セミナーでは、エクソソームの診断、治療応用に向け研究開発を進めているアカデミア、ベンチャー企業、製薬企業の専門家が、研究開発の現状について講演するとともに、それぞれが抱える課題などを共有し、その克服に向け、パネルディスカッションで議論する予定だ。アカデミアから産業界まで、エクソソームやmiRNAの研究開発に関心のある方々に、広くご参加いただき、活発な議論を展開したい。

開催概要

セミナー名 日経バイオテク プロフェッショナルセミナー
近づくエクソソームの医療応用
日時 2019年 12月 13日(金)13:00~17:30 (開場12:30)
会場 東京・神谷町
日経BP 本館5Fセミナーホール
・東京メトロ日比谷線「神谷町駅」 虎ノ門方面改札より徒歩5分
・東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」 泉ガーデン出口より徒歩7分
受講料

38,000円(税込み)
[一般価格]

32,000円(税込み)
[読者特価]
※日経バイオテクを定期購読されている方は、読者特価にてお申し込みいただけます。
※日経バイオテクONLINE法人版(Pharma Business)会員は、ホームページの「おしらせ」からお申し込みください。

定員 80名
※最少開催人数(16名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経バイオテク
協賛
ロゴ
 

日本カンタム・デザイン株式会社


ロゴ
 

HMTバイオメディカル株式会社


プログラム

13:00~13:05
開会挨拶
日経バイオテク 編集長
坂田 亮太郎
13:05~13:45
エクソソームによる医療革命:疾患の新規診断から治療応用まで
東京医科大学 医学総合研究所 分子細胞治療研究部門 教授
落谷 孝広
13:45~14:25
尿中エクソソームの網羅的捕捉技術とリキッドバイオプシーへの応用
Icaria CTO
市川 裕樹
14:25~15:05
肺線維化とエクソソーム ~病態解明からエクソソーム治療薬へ~
東京慈恵会医科大学 呼吸器内科 助教
藤田 雄
15:05~15:15 休 憩
15:15~15:55
間葉系幹細胞由来エクソソームの実用化に関する取組み
ロート製薬 再生医療研究企画部 細胞機能評価グループ 薬理評価チーム チームリーダー
倉田 隼人
15:55~16:35
神経系エクソソームによる疾患の発症機序
金沢大学 ナノ生命科学研究所 教授
華山 力成
16:35~16:50 休 憩
16:50~17:30
パネルディスカッション

パネリスト :各講演者の皆様
モデレーター:久保田 文(日経バイオテク 副編集長)
※落谷先生はご都合により参加できません。ご了承ください。

※プログラム内容・講師は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承願います。

【お申し込み注意事項】

  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証・請求書の郵送はありません。お支払い手続きにて決済が完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末などにMyPageから受講証を表示いただくようお願いいたします。
    <MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
  • ※会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。
  • ※講師の急病、天災その他の不可抗力、またはその他やむを得ない理由により、講座を中止する場合があります。この場合、未受講の講座の料金は返金いたします。