米フェイスブック(Facebook)傘下の写真共有SNS(交流サイト)「Instagram(インスタグラム)」でサービス拡充が続いている。2019年10月3日(米国時間)、メッセンジャー(対話)アプリ「Threads(スレッズ)」の提供を開始した。
Instagramは若者の間で最も勢いのあるSNSだ。東京工科大学が毎年実施している新入生にコミュニケーションツールの利用実態を尋ねるアンケート調査によると、Instagramの利用率は毎年増えており、2016年に利用率がフェイスブックのSNS「Facebook」を超えた。伸び率は断トツで高い。
そんなInstagramが満を持してリリースしたメッセンジャーアプリがThreadsである。どれだけ普及するかは未知数だが、若者に人気のInstagramが提供する新サービスとして注目に値する。
Instagramは以前から「Instagram Direct」というメッセージ送受信(ダイレクトメッセージ)機能を提供していた。LINEのように1対1やグループでメッセージ(写真や動画、文字、スタンプなど)をやり取りする機能で、フォローしているかどうか/されているかどうかを問わずにメッセージを送受信できる。Instagramは「写真や動画を共有するSNS」というイメージが強いかもしれないが、それだけではないのだ。
Threadsはこのダイレクトメッセージ機能を切り出したうえで、親しい友達とのコミュニケーションに特化したアプリといえる。Instagram Directと同様に写真や動画、文字、スタンプなどをメッセージとして送受信できる。違いは、Threadsでメッセージを送信できるのは親しい友達だけで、表示されるのも親しい友達とのやり取りだけという点。「勉強中」や「移動中」といった友達の状況が分かる「ステータス」機能を利用できる。
目的は親しい友達との密なコミュニケーション
フェイスブックジャパンのプレスリリースによると「利用者は、特に身近な友達とは1日を通してより密接にコミュニケーションを取り、今何をしていて、どんなことを感じているかを、写真や動画で共有したいと感じていることが分かった」という。これがThreadsを開発したきっかけだ。