欧州自動車工業会(ACEA)は2018年11月5日、「最新世代のディーゼルエンジンは実際の走行における有害物質の排出量が少ない」と発表し、その証拠を公開した。

 2017年9月以降に欧州で発売したディーゼルエンジン車は、欧州排ガス規制「Euro 6d-TEMP」に準拠している。このうち、270モデルのディーゼルエンジン車を、RDE(Real Driving Emission)試験で測定したところ、すべてのモデルでNOx排出量が規制値を大幅に下回った。RDE試験は自動車メーカーではなく、中立的な立場の型式承認機関が実際に走行させて測定したもの。

270モデルのRDE試験結果
270モデルのRDE試験結果
(出所:ACEA)
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 試験した270モデルは、各モデルシリーズを代表するものであり、試験結果はシリーズ内で同じエンジンを搭載するモデルすべてに適用される。そのためRDE試験に準拠したモデルは、欧州全体で約1200モデルに上る。