リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryは2020年5月7日、店舗やその周辺の混雑具合を可視化するサイト「お買物混雑マップ Powered by Beacon Bank」を公開した。全国2万8000のスーパーやドラッグストアについて直近の混雑具合が調べられるため、新型コロナウイルスに感染しがちな場に共通する「3密(密閉、密集、密接)」を避けるのに役立つ。

お買物混雑マップ Powered by Beacon Bankの画面例
お買物混雑マップ Powered by Beacon Bankの画面例
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 お買物混雑マップの使い方は、まず検索窓に店舗名や住所の一部を入力する。候補となる店舗名が複数示される。行きたい店舗を選んでクリックすると、画面の左右に2つの情報が表示される。1つは地図で、調べたい店舗や周辺店舗は地図上に、「閑散」「混雑」など現在の混雑具合を推定したアイコンで示される。現在の混雑具合は直近の約1時間前のデータから算出している。

 もう1つの情報は、対象とした店舗の過去1週間の混雑具合を午前8時~午後11時まで1時間ごとに色分けしたものだ。「近所のスーパーに行く前にチェックすることに加え、過去1週間の実績から昼間は意外と人が少ないと気づくなど、すいている時間に出かける目星を付けられる」(unerry)という。

 混雑予測のデータは、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)データを元に個人を特定しない形で処理した上で解析している。店舗が混雑しているかどうかは直近4週間で1番人が多かった時間帯を基準とし、算出している。データは自社サイトで公開するほか、グノシーなど他社のネットサービスにも提供する予定である。