ドイツ・フォルクスワーゲン(Volkswagen、VW)は2019年3月4日、同社の電気自動車(EV)専用プラットフォーム「Modular Electric Toolkit(MEB)」を外販すると発表した(リリース)。

MEBプラットフォーム(出所:VW)
MEBプラットフォーム(出所:VW)
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 「ジュネーブモーターショー」(一般公開日:2019年3月7~17日)のプレスデー前日に開催した「Volkswagen Group Night」で明らかにした。MEBをVWグループ内で流用するだけでなく、他社にも外販することで生産規模を増やし、コストを下げる狙いがある。

ジュネーブモーターショーの会場。VWは例年プレスデーの前日にVW Group Nightを開く。(撮影:日経 xTECH)
ジュネーブモーターショーの会場。VWは例年プレスデーの前日にVW Group Nightを開く。(撮影:日経 xTECH)
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 ドイツe.GO Mobileが、MEBを利用する最初の外部パートナーになる。具体的な車両プロジェクトがすでに計画されているという。同社はドイツ・アーヘン工科大学発のEVベンチャーで、短距離移動向けの低コストEVを手掛ける。e.GO MobileのCEO(最高経営責任者)であるGunther Schuh氏は、「MEBによってコスト効率の高いEVを早く市場に出せるようになる」と述べた。