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第17回 日本イノベーター大賞

日経ビジネスRaise賞 受賞者決定

日経ビジネスRaise賞は畜産にIoTを導入したファームノート社長の小林晋也氏 ~表彰式は2月26日(火)午後4時30分から「グランドプリンスホテル高輪」にて~

 日経BP社(本社:東京、社長:新実 傑)は、2019年「第17回日本イノベーター大賞」(主催:日経BP社、協賛:野村ホールディングス)の部門賞「日経ビジネスRaise賞」受賞者を決定しました。

 日本イノベーター大賞は、日本の産業界で活躍する独創的な人材にスポットを当てることにより日本に活力を与えようと2002年に日経BP社が創設した賞で、17回目を迎えます。2019年に日経BP社、そして日経ビジネスが50周年を迎えるにあたり、創業5年以下のスタートアップ起業家を対象にした「日経ビジネスRaise賞」を新設しました。

 読者の声をアクションにつなぐ議論の場「日経ビジネスRaise(レイズ)」(https://business.nikkei.com/raise/)のコアユーザー(オープン編集会議メンバーら)や取材協力者が選考に参加。日経ビジネスRaise賞受賞者を含む、スタートアップ5社の創業者を「日経ビジネスRaise賞ベスト5」として選出しました。

 なお、表彰式は日本イノベーター大賞受賞者と同様、2月26日(火)午後4時30分から「グランドプリンスホテル高輪プリンスルーム(B1F)」(東京・港区)で開催します。

【日経ビジネスRaise賞 受賞者】

◆小林晋也氏 ファームノート 代表取締役
「畜産にIoTを導入、牛の健康を一括管理するシステムを開発した」

【日経ビジネスRaise賞 ベスト5】

※日経ビジネスRaise賞の小林氏に次いで選考メンバーの評価が高かったスタートアップ経営者

◆城口洋平氏 ENECHANGE 代表取締役会長
「スマートメーターなどの電力使用データを用い、電力需給を予測するサービスを提供した」
◆羽生雄毅氏 インテグリカルチャー 代表取締役
「食肉の培養液を低コストで製造できる技術を開発した」
◆石﨑雅之氏 アセントロボティクス 代表取締役CEO
フレッド・アルメイダ氏 アセントロボティクス 創業者・チーフアーキテクト

「GANを使った完全自動運転実現のためのAI学習環境を提供した」
◆倉原直美氏 インフォステラ 代表取締役CEO
「衛星アンテナのシェアリングサービスを実用化した」

【選考理由】

◆日経ビジネスRaise賞 小林晋也氏 ファームノート 代表取締役
これまでは経験と勘に頼っていた畜産・酪農業界にIoT(モノのインターネット)を導入。発情など牛の体の変化を、センサーなどを駆使して察知し、健康に関するデータを収集・分析してスマートフォン上で一括管理できるクラウド型の管理システムを開発した。初期投資にかかる費用が大きく、健康管理がデリケートな和牛や乳牛の生産現場のリスクを低減するとともに生産性向上に貢献した。
◆城口洋平氏 ENECHANGE 代表取締役会長
AI(人工知能)を活用し、電力需要を予測するサービスを実用化。電力使用実績や天候、市場価格などのデータを組み合わせて予測することで、エネルギーの効率的な利用につなげている。2020年の発送電分離で変革が予測される電力市場で、消費者メリットを追求するツールになりうる。
◆羽生雄毅氏 インテグリカルチャー 代表取締役
食肉を細胞培養で作り出すために必要となる培養液を、低コストで製造できる技術を開発した。世界的な人口と中流階層の増加を受けて食肉需要が急増する中、低コストの食肉培養技術はこうした課題に対処できる可能性を秘める。
◆石﨑雅之氏 アセントロボティクス 代表取締役CEO
フレッド・アルメイダ氏 アセントロボティクス 創業者・チーフアーキテクト

「レベル4」以上の完全自動運転を実現するAIを開発する。一般的なAIでは学習するためのデータを用意する必要があるが、学習データそのものを自ら生成する技術を使うため、学習速度を高められる。膨大なケーススタディが必要となる完全自動運転の実用化の加速に貢献する可能性がある。
◆倉原直美氏 インフォステラ 代表取締役CEO
人工衛星と通信する地上アンテナをユーザー同士が時間貸しするシェアリングサービスを実用化。衛星会社は自前でアンテナを設置する必要がなくなる一方、アンテナ所有会社は稼働率を高められる。1億円規模の地上アンテナ設置が不要になれば、宇宙ビジネスの活性化につながる。

【日経ビジネスRaise賞 選考基準】

<コンセプト>

日本を、そして世界を変えるスタートアップ起業家をみんなで応援する“オープン&コミュニティー”の参加型アワードとして新設。読者の声をアクションにつなぐ議論の場「日経ビジネスRaise」の企画として実施した。選考メンバーはRaiseユーザーが日経ビジネスの編集プロセスに加わる「オープン編集会議」プロジェクトの取材協力者や参加読者。

<評価ポイント>

日本、そして世界にインパクトを与える事業を創造したか

<対象>

創業5年以下(2013年11月以降創業)のスタートアップの代表者

<選考の手順>

候補者を公募(自薦・他薦)し編集部での審査、その後、Raiseのオープン編集会議プロジェクトの取材協力者や参加読者(オープン編集会議メンバー)の選考を経て決定した。

※オープン編集会議とは
日経ビジネスの編集プロセスに読者や専門家が参加するプロジェクト。イノベーション関連のテーマなどで実施している。

※オープン編集会議メンバーとは
誰もが参加できるRaiseのオンライン上の議論をリードし、オフラインでの議論や取材を編集部と一緒に行う、オープン編集会議のコアメンバー。テーマごとに公募・選考している。

<選考に参加したオープン編集会議の取材協力者>

岩野和生 三菱ケミカルホールディングス 執行役員チーフ・デジタル・オフィサー(CDO)
兼元謙任 オウケイウェイヴ 代表取締役会長
小泉文明 メルカリ 取締役社長兼COO
杉田浩章 ボストン コンサルティング グループ(BCG) 日本代表
千葉功太郎 Drone Fund ゼネラルパートナー
辻庸介 マネーフォワード 代表取締役社長CEO
村田祐介 インキュベイトファンド 代表パートナー
森川亮 C Channel 代表取締役社長
米倉誠一郎 法政大学大学院 教授・一橋大学 特任教授
(敬称略、50音順)

※日本イノベーター大賞各賞の受賞者の詳細などにつきましては、2019年1月18日付のニュースリリース(https://www.nikkeibp.co.jp/atcl/newsrelease/corp/20190118/)を参照ください。

※受賞者の素顔は2019年1月15日にオープンした日経ビジネス電子版で連載します。
https://business.nikkei.com/special/innovators/

【お問い合わせ先】

日本イノベーター大賞に関するお問い合わせは、日経ビジネス編集部(03-6811-8101)にお願いいたします。取材のお申し込みは、経営企画室・広報(03-6811-8556)にお願いいたします。