セミナー紹介
自動車は、狭い車体内部に多数の電子機器類が高密度で搭載されており、EMC(Electro-Magnetic Compatibility、電磁環境適合性)性能の確保は難しくなる一方です。また、その対応においても、デバイスの高周波化やパワーデバイスの使用に伴って、多岐にわたる技術力を求められるようになってきました。
さらに、設計者の専門領域の違いに起因するためか、高周波回路や低周波大電流回路を必要以上に恐れたと思われる設計も散見されます。
本セミナーでは、車載電子機器がパワーエレクトロニクス回路・デジタル回路・アナログ回路の混在型であることを前提として、回路基板設計から、筐体への搭載法、ワイヤハーネスの処理法、車載化・システム化にあたっての注意事項などに至るまで、事例を基に分かりやすくEMC対策を解説します。
事例によっては、モデルを用いたシミュレーションと実験によって考察を補い、極力物理的・普遍的な形で納得できることを目指します。
電気・電子部品設計者ばかりでなく、これからの機械設計者にとっても必須のEMCについて基礎理論から学べます。
自動車部品における最新の事例を多く学ぶことにより、実践的なノウハウを習得できます。
豊富な知識を必要とするこれからの設計者や生産技術者の視野を広げます。
開催概要
セミナー名 | パワーエレクトロニクスを含む、車載電子機器のEMC対応設計 |
---|---|
日時 | 2019年 11月 29日(金)10:00~17:00 (開場 9:30) |
会場 | 東京・新橋 Learning Square新橋 6F JR・都営浅草線・東京メトロ銀座線 「新橋駅」 徒歩2分 |
受講料 |
49,800円(税込み)
56,800円(税込み) |
定員 | 60名 ※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。 |
主催 | 日経 xTECH 日経Automotive |
講師紹介
クオルテック EMC技術研究室 室長(元 デンソー)
日本能率協会 企画委員オブザーバ。電気学会、電子情報通信学会、自動車技術会 会員。
プログラム (10:00~17:00)
1. 車載電子システム概要 1-1. 車載電気電子システムの現状と将来動向 1-2. 車載電気電子システムを取り巻くEMC環境概要
|
2. 車載化においてEMC性能を確保するためのアプローチ 2-1. 車載電子システムから発生する低周波と高周波の雑音およびその特徴 2-2. 自動車内での雑音電流の流れ
2-3. 機器設計のポイントと車載化における設計のポイント |
3. EMC性能を確保するための電子機器の設計 3-1. ノーマルモード雑音電流の低減
3-2. 回路基板の設計
3-3. 素子の選定と使用上の注意事項
3-4. コモンモード雑音電流の低減
3-5. 金属板による電磁シールド
|
4. 自動車への搭載状態におけるEMC性能の確保 4-1. 自動車内の搭載場所に関わる環境への配慮
4-2. コモンモード雑音電流を発生させるシステム構成と対策
4-3. 配線材の検討
|
5. EMC性能を確保するための設計手順とDR 5-1. 電子機器の車載化にあたって重要な項目と設計・DRの手順 5-2. EMC性能確保のために必要なこと 5-3. フロントローディング設計とマネージメント |
【お申し込み注意事項】
- ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
- ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
- ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証のみ郵送いたします。下記Mypageにて申し込み状況を確認いただけます。
<MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/ - ※講師企業と競合すると考えられる製品やサービスなどをご提供される会社の方は、主催者の判断に基づき受講をお断りさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
- ※会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。また、お子さま連れでのご参加はご遠慮ください。
- ※講師の急病、天災その他の不可抗力、またはその他やむを得ない理由により、講座を中止する場合があります。この場合、未受講の講座の料金は返金いたします。