本講座は都合により中止とさせていただきました。
何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
セミナー紹介
自動車や鉄道車両では、燃費節約を目的にした車体軽量化が求められています。車体の構造強度を落とすことなく、金属材料の中では密度の小さいアルミニウム合金や、金属材料よりも密度の小さいプラスチック材料に可能な限り置き換えることが考えられています。また、電気・電子産業では、取り扱いやすさや製造工程の簡素化を目的に、製品自体の強度を落とさず軽量化することが求められています。
こうした市場ニーズに応えるためには、接合において、金属とプラスチック、金属とゴムといった異種材料の接着技術が重要になってきます。本講座では、以下の5項目の接着技術最前線を紹介します。
(1)金属とプラスチックの接着
(2)金属とゴムの接着
(3)接着設計
(4)接着評価
(5)自動車の軽量化・マルチマテリアル化対応の接着技術
そして、質疑応答に重点をおきます。受講者と活発に議論を深め、日々の仕事に生かせるノウハウを習得していただきます。
受講効果
異種材料の接着技術の最新活用事例を1日で効率的に学べます。
金属とプラスチック、金属とゴムの接着技術について、最新技術を吸収できます。
接着設計と接着評価について、実用に則した情報を提供します。
設計開発や部品・材料に関するコスト感覚を磨き、製品開発のコストダウンにつなげます。
自動車の軽量化・マルチマテリアル化対応では、具体例を上げて現状技術を紹介すると共に、新提案をします。
開催概要
セミナー名 |
異種材料の接着と、接着設計&接着評価の考え方 |
日時 |
2019年10月8日(火)10:00~17:00 (開場 9:30) |
会場 |
東京・新橋 Learning Square新橋 4F JR・都営浅草線・東京メトロ銀座線 「新橋駅」 徒歩2分 |
受講料 |
49,800円(税込み) <セミナーのみ>
93,000円(税込み) <書籍付きセット>
本セミナーの実践的参考書として最適な書籍 「接着技術ノウハウ〔応用編〕」と、あわせて お申し込みいただけます。
(書籍は、当日受付にてお渡しします)
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定員 |
60名 ※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。 |
主催 |
日経 xTECH、日経ものづくり |
講師紹介
若林 一民(わかばやし かずたみ)氏
エーピーエス リサーチ 代表
1945年、岡山県総社市に生まれる。1967年3月、東京理科大学理学部応用化学科卒業。同年4月、総合接着剤メーカーのノガワケミカルに入社。1967年4月~1970年3月、通商産業省(現経済産業省)工業技術院東京工業試験所(現産業技術総合研究所)に出向して、高分子合成を研究。その後、ノガワケミカルに戻り、新規接着剤の開発、技術サービス、販売、製造などの実務と管理・監督業務に携わる。同社の常務取締役、専務取締役を経て、2000年6月には代表取締役社長。2007年6月に同社取締役を退任し、2007年7月に接着・粘着・シーリングの技術コンサルタント事務所のエーピーエス リサーチを設立する。日本接着学会副会長や日本接着剤工業会副会長などの要職も歴任。『接着管理(上)』『同(下)』(高分子刊行会)、『接着技術ノウハウ(基礎編)』『同(応用編)』(日経BP社)など著書も多数。
プログラム (10:00~17:00)
1. 異種材料の接着
- 何故、異種材料の接着(接合)なのか?
- 接合手法の長所・短所
- 接着の阻害因子
1.1 金属とプラスチックの接着
- ・金属表面状態模式図
- ・金属材料の特性
- ・表面処理の必要性
- ・表面処理の工法
- ・金属表面の脱脂・研磨
- ・金属の表面処理
- ・プラスチックの表面処理
- ・プラスチックの表面処理手法
- ・表面処理効果の確認(ダイン液による手法)
- ・軟鋼板とCFRPの接着
- ・軟鋼板とPP(ポリプロピレン)の接着
- ・PPの表面処理(イトロ処理)
- ・PA(ポリアミド)の接着、接着剤、表面処理
- ・フッソ樹脂と他材料の接着
1.2 金属とゴムの接着
- ・被着材の組み合わせと接着方法
- ・ゴムの簡易鑑別法
- ・各種ゴムのTg(ガラス転移温度)とSP値(溶解度パラメータ)
- ・主要エラストマーの特性
- ・ゴム用配合剤
- ・ゴムの加硫接着
- ・ゴムの種類と表面処理、接着剤の関係
- ・加硫ゴムの表面処理手法
- ・ヨウ化メチレン処理による接着効果
- ・加硫ゴム用接着剤
- ・金属/ゴムの接着例
- ・フッソ樹脂と他材の積層技術動向
1.3 接着設計&接着評価
- ・外部応力の基本形と特徴
- ・せん断試験片の変形と応力分布
- ・せん断接着強さに及ぼす重ね長さの影響
- ・重ね合わせの長さと破壊強度の関係
- ・疲労強さに及ぼす板厚の影響
- ・せん断及びはく離接着強さと接着層の厚さの関係
- ・重ね接合部の板厚さと重ね長さ、破壊荷重の相関性
- ・接着接合部の設計・重ね継ぎ
- ・フィレットの効用
- ・外部応力と適応接着剤の関係
- ・接着強さ試験項目&被着材の試験方法(JISK-6848-1)
- ・標準的な接着試験片
- ・接着・接着剤の信頼性評価
- ・信頼性評価のための耐久性・疲労試験方法
- ・接着剤の引張りせん断疲れ特性試験
- ・構造用接着接合品の耐久性試験方法
- ・くさび衝撃法
- ・突合せ接合-中空円筒ねじり試験方法
- ・接着剤の硬化物で測定される代表的特性
- ・接着接合部の耐久性
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2.自動車の軽量化・マルチマテリアル化対応の接着技術
- 一般的な自動車製造工程
- 代表的な接着関連材料
- 自動車における粘着剤、接着剤の使用部位
- スポットシーリング材の使用例
- マスチック接着剤の使用例
- 構造用接着剤の適用部位
- 車体構造へのウェルドボンディングの適用箇所
- スポットウェルドボンディング技術(接着と溶接の併用)
- 接着、スポット溶接、ウェルドボンディングの疲労特性
- ヘミング用接着剤
- エポキシ樹脂系構造用接着剤の性能
- ダイレクトグレージングによるフロント・リアーガラスの接着
- ブレーキ部品の接着(ドラムブレーキの場合)
- 軽量化&高強度化のためにCFRPが使用される
- 被着材の表面処理サマリー
- 航空機構造用接着剤から学ぶ
- 構造接着および構造用接着剤とは
- FS MMM-A-132B 米国連邦規格の概要
- エポキシ樹脂系構造用接着剤
- エポキシ樹脂系接着剤が金属表面へ良く接着する理由
- エポキシ樹脂系接着剤の構成と構成成分
- プレリアクト法(エポキシ-CNBRの場合)
- コアセルゴムとは
- エポキシ樹脂・コアセル形ゴム粒子(CSR)の分散系
- CSRを配合したエポキシ樹脂の評価
- ポリビニルホルマールによるエポキシ樹脂の改質
- 第二世代のアクリル系接着剤(SGA)
- SGAの問題点と対応策
- PP用反応形アクリル系接着剤
- ポリウレタン系構造用接着剤
- 弾性接着と弾性接着剤とは
- 近年の構造用接着剤の開発状況
- 短時間接着へのアプローチ
- 反応性ホットメルト接着剤の構造用途への適用は?
- 二液形接着剤を一液形として(二液混合吐出装置)
- 高周波加熱による接着
- マイクロ波加熱による接着
- 超音波加熱による接着
- 短時間接着剤(シアノアクリレート-エポキシハイブリッド接着剤)
- 非破壊検査方法
- 超音波検査方法の特徴
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3.質疑応答
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※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。
【お申し込み注意事項】
- ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
- ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
- ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証のみ郵送いたします。下記Mypageにて申し込み状況を確認いただけます。
<MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
- ※講師企業と競合すると考えられる製品やサービスなどをご提供される会社の方は、主催者の判断に基づき受講をお断りさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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