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 2019年10月1日の消費増税に伴い、鉄道会社でシステムトラブルが相次いでいる。国土交通省の鉄道事業課旅客輸送業務監理室が同日正午ごろまでにトラブルとして報告を受けたのは、JR東日本、大阪メトロ、名古屋鉄道、京成電鉄の4社。

 このうち、JR東日本はネット予約したチケットを発券できないトラブルが起こったが、消費増税とは関係ないシステム更新が原因だった。

 大阪メトロと名古屋鉄道では自動券売機が使えなくなるトラブルが発生したが、すでに復旧した。

 京成電鉄では係員が運賃精算などに使う「窓口処理機」で運賃の設定が消費税8%のまま変わっていなかった。京成電鉄によると、午前7時ごろに判明し、午前8時半ごろには解消した。設定が誤っていたのは千葉県内の4駅の有人改札口にある窓口処理機だけであり、他の駅では正常だった。4駅ではたまたまこの間に使う機会がなく、乗客への影響はなかった。詳しい原因は調査中だという。

 国交省の担当者は「今後も鉄道会社からの新たなトラブル報告で件数が増える可能性がある」としている。