コニカミノルタは2020年1月28日、エッジサーバーを内蔵したデジタル複合機「Workplace Hub Smart」を2020年5月に発売すると発表した。主な販売対象は、社内文書の電子化をはじめとする働き方改革に取り組みたいものの、社内にIT管理者がいない中堅・中小企業である。デジタル複合機とアプリケーション、保守サービスなどを月額課金制で提供する。料金は非公開。

エッジサーバーを内蔵した複合機「Workplace Hub Smart」
エッジサーバーを内蔵した複合機「Workplace Hub Smart」
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 複合機に内蔵したエッジサーバー上でWindowsの仮想マシン(VM)を3台稼働させる。コニカミノルタのパートナー企業がVM上で動作する各種のアプリケーションソフトを専用のWebストアで提供する。具体的には帳票のOCR(光学的文字認識)や勤怠管理、IT資産管理、セキュリティーなどで、2020年5月時点で7種類を提供する計画だ。

 コニカミノルタジャパンの大須賀健副社長は同製品の発表会で「事務機メーカーは参入障壁が高い特殊なビジネス。当社は事務機部門だけで世界に200万社、日本国内に20万社のお客さまがいる。大手のITベンダーは中小企業のところまで営業に来ないが、当社はそうした中小に寄り添っているところに強みがある」と強調した。「一方で当社は国内の事務機業界で中堅という立場。変革を求められる業界にあって身軽であることが強みになる」と続け、中堅・中小向けITサービス分野における自社の優位性をアピールした。