アマゾンジャパンは東京ファッションウィークの冠スポンサーを降りる方向で最終調整に入った。2019年4月2日までに日経xTECH/日経コンピュータの取材で分かった。衣料品の取り扱い強化など国内アパレル市場に注力する中での動きは、様々な臆測を呼びそうだ。

 アマゾンジャパンは2016年7月に日本ファッション・ウィーク推進機構と契約を締結。東京ファッションウィークの冠スポンサーとなった。契約年数については非公表だった。それまでは2011年からメルセデス・ベンツ日本が冠スポンサーを務めていた。

「Amazon Fashion Week TOKYO(アマゾンファッションウィーク東京)」のWebページ
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 2016年10月以降、アマゾンジャパンは「Amazon Fashion Week TOKYO(アマゾンファッションウィークトウキョウ)」の名称でショーを中心としたイベントを運営してきた。ファッションウィークを通じて、若手デザイナーの育成にも力を入れてきた。

 イベントやAmazon.co.jpでの商品販売を通じて、アマゾンジャパンは国内アパレル市場への投資を強化していた。2018年3月には東京・品川に「アマゾン ファッション」専用の撮影スタジオを開業。10月にはアパレル商品の試着を試せる「プライム・ワードローブ」を国内で始めている。

 アマゾンジャパンは日経xTECH/日経コンピュータの取材に対し、「今後も国内のアパレル分野に対して投資は続けていく」(アマゾンジャパンのジェームズ・ピータース バイスプレジデントファッション事業部門統括事業本部長)と答えた。

■変更履歴
公開当初、東京ファッションウィークの名称に一部脱字がありました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2019/4/3 13:50]