2018年は我が国の“癌ゲノム医療元年”となりました。4月には、国立がん研究センター(NCC)が先進医療Bとして癌遺伝子パネル検査である「NCCオンコパネル」を使用した癌ゲノム医療を開始しました。慶應義塾大学病院など連携医療機関では現在、倫理委員会の審査が行われており、7月から8月にかけて複数の医療機関でも、NCCオンコパネルを使った癌ゲノム医療が始まります。「これで我が国も欧米並みの癌ゲノム医療が始まる」と報道するマスメディアもありましたが、現場を取材すると、厚生労働省の掛け声の大きさに比べてその実態は情けないものでした。始めたばかりなのに、我が国の癌ゲノム医療は既によろめいていました。
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連載
【日経バイオテクONLINE Vol.2934】
Wmの憂鬱、いきなりよろめく我が国の癌ゲノム医療
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