シャペロン薬、標的蛋白質分解誘導薬。その創薬研究の最前線では

 異常な蛋白質に対する低分子薬の創薬アプローチとして、不安定な標的蛋白質の立体構造を安定化する「シャペロン薬」と、ユビキチン・プロテアソーム系を利用して標的蛋白質を分解する「標的蛋白質分解誘導薬」に注目が集まっている。

 「シャペロン薬」は、ライソゾーム病や嚢胞性線維症の治療薬として、国内外で複数の製品が実用化しており、新たな疾患を対象とした開発も進んでいる。将来は、神経変性疾患や癌を対象に、決まった構造を取らない天然変性蛋白質の立体構造を安定化し、凝集を防ぐシャペロン薬が実現する可能性もある。

 「標的蛋白質分解誘導薬」は、グローバルの大手製薬企業が創薬研究を本格化させており、最近では、米国のベンチャー企業が、アンドロゲン受容体の分解を誘導する標的蛋白質分解誘導薬の臨床試験を開始。癌領域を中心として、国内でも標的蛋白質分解誘導薬に取り組み始める製薬企業が出てきている。

 本セミナーでは、「シャペロン薬」と「標的蛋白質分解誘導薬」の創薬研究に携わっているアカデミアや企業の専門家を迎え、それぞれの低分子薬の研究の歴史、最新の研究開発状況について、解説してもらう。パネルディスカッションでは、2つのアプローチの棲み分けなどについても議論する予定だ。活発な議論の場として、情報共有の場として、絶好の機会をぜひ活用してほしい。

開催概要

セミナー名 日経バイオテク プロフェッショナルセミナー
異常な蛋白質に対する低分子薬の2つのアプローチ
日時 2019年 6月 7日(金) 13:00~17:30 (開場12:30)
会場 東京・神谷町
日経BP 本館5Fセミナーホール
・東京メトロ日比谷線 「神谷町駅」4b出口より徒歩5分
・東京メトロ南北線  「六本木一丁目駅」泉ガーデン出口より徒歩7分
受講料

37,000円(税込み)
[一般価格]

31,000円(税込み)
[読者特価]
※日経バイオテクを定期購読されている方は、読者特価にてお申し込みいただけます。
※日経バイオテクONLINE法人版(Pharma Business)会員は、ホームページの「おしらせ」からお申し込みください。

定員 80名
※最少開催人数(16名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経バイオテク

プログラム

13:00~13:05
開会挨拶
日経バイオテク 編集長
坂田 亮太郎
13:05~13:45
ライソゾーム病に対する低分子シャペロン薬の開発
鳥取大学 研究推進機構 研究基盤センター 准教授
檜垣 克美
13:45~14:25
シャペロン薬を含めたGPCRを標的とした創薬研究について
岡山理科大学 理学部 臨床生命科学科 教授
中村 元直
14:25~15:05
プリオン病に対する低分子シャペロン薬から天然変性蛋白質への展開
岐阜大学大学院 連合創薬医療情報研究科 シニア教授
桑田 一夫
15:05~15:15 休 憩
15:15~15:55
蛋白質分解誘導薬の基本とファイメクスの研究開発について
ファイメクス 代表取締役CEO/CSO
冨成 祐介
15:55~16:15
新規ケミカルノックダウン法CANDDYの開発と革新的治療薬創出への応用
FuturedMe 代表取締役
橋爪 克弥
16:15~16:25 休 憩
16:25~17:30
パネルディスカッション

パネリスト :各講演者の皆様
モデレーター:久保田 文 (日経バイオテク 副編集長)

※プログラム内容・講師は予告なく変更となる場合があります。あらかじめご了承願います。

【お申し込み注意事項】

  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証・請求書の郵送はありません。お支払い手続きにて決済が完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末などにMyPageから受講証を表示いただくようお願いいたします。
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