全1489文字

 2021年の建築界における10大ニュースを、日経クロステック/日経アーキテクチュアが報じたニュースと共に振り返る。ここでは日経アーキテクチュアが選んだ6位から4位までを見ていこう。

6位:進む建設DX、16社連合発足

地上から遠隔でタワークレーンを操作する「TawaRemo(タワリモ)」を使用している様子。鹿島と竹中工務店が、レンタル会社のアクティオやカナモトと共同で開発した(写真:日経クロステック)
地上から遠隔でタワークレーンを操作する「TawaRemo(タワリモ)」を使用している様子。鹿島と竹中工務店が、レンタル会社のアクティオやカナモトと共同で開発した(写真:日経クロステック)
[画像のクリックで拡大表示]

 コロナ禍で加速したDX(デジタルトランスフォーメーション)。設計図書への押印の廃止やITを使った重要事項説明の解禁など、建築士の業務にまつわる改革が、政府の主導で進んだ。

 民間企業の取り組みも盛んになった。9月22日、建設ロボットや施工に関係するIoT(モノのインターネット)技術の開発を目的に、建設会社16社による「建設RXコンソーシアム」が発足した。幹事会社は鹿島と清水建設、竹中工務店だ。コンソーシアムでは、建設ロボットの普及に向けた研究開発や、既存技術の相互利用と改良に取り組む。

 建設会社に施工管理アプリなどを提供する建設テック系のスタートアップ企業も、DXの波に乗って勢いを増している。3月30日には、図面管理・情報共有システム「SPIDERPLUS」を開発・販売するスパイダープラスが東証マザーズ市場に上場した。