信州大学発ベンチャーのAssistMotion(長野県上田市・橋本稔社長)は2020年10月28日に都内で記者会見を開き、自社開発のアシストスーツ「curara(クララ)」の製品プロトタイプを公開した。

アシストスーツ「curara(クララ)」の製品プロトタイプ
アシストスーツ「curara(クララ)」の製品プロトタイプ
信州大学発ベンチャーのAssistMotionが開発した(写真:日経クロステック)
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 会見ではかながわサイエンスパークを運営するケイエスピー(川崎市)とセキュリティー企業のラックによるそれぞれ3000万円ずつ合計6000万円のシード出資と技術、経営面のサポートを発表。得た資金を活用し、AssistMotionは2021年夏のcurara製品化を目指す。

中央がAssistMotionの橋本稔社長
中央がAssistMotionの橋本稔社長
左はラック 新規事業開発部長の又江原恭彦氏、右はケイエスピー インキュベート・投資事業部 担当部長の飯沼契氏(写真:日経クロステック)
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 curaraは下肢に装着して腰や足の動きを補助するアシストスーツ。力センサーを組み込んだモーターを4つ装備。協調制御により左右の股関節と膝関節の動きをサポートする。股関節だけでなく膝関節をアシストできるので、椅子への着座や起立、階段の上り下りといった動きが装着により楽になるのが特徴だ。

正面
正面
腰の左右と膝の左右にそれぞれアシストモーターが配置される(写真:日経クロステック)
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