セミナー紹介

 自動運転や安全運転のための先進運転支援システム(ADAS)が注目され、ますます進化する自動車において、自動車が外部との情報のやり取りをするためのワイヤレス技術の導入が不可欠になりました。そのワイヤレス機器に必須の部品はアンテナです。2017年10月19日に技術者塾「車載用アンテナ設計」を開催しました。

 コネクテッドカー(インターネットへ接続された自動車)の通信相手のアクセスポイント(AP)にも、無線のアンテナは必要です。車載用アンテナとアクセスポイント用アンテナは、通信相手により、指向性アンテナと無指向性アンテナを使い分ける必要があります。アンテナには、いろいろな種類がありますが、実際に使われているものは、無指向性アンテナには、垂直に立てたモノポールアンテナやダイポールアンテナなどの線状アンテナ、指向性アンテナには、パッチアンテナなどの平面アンテナが広く用いられています。

 講師は自動車会社にて電装機器の設計を担当し、その後、電機メーカーにて携帯電話の電子回路とアンテナの設計に従事してきましたが、本セミナーでは、実際に多用されている線状アンテナと平面アンテナにテーマを絞り込んで講演いたします。

 無線通信システムでは、例えば、5GであったりWi-Fiであったりと、システムごとに個々の仕様がありますので、個別に整理する必要がありますが、アンテナは周波数が同じであれば、いろいろなシステムに流用できます。それゆえ、アンテナ設計のセミナーは、アンテナの基本的な動作を理解する基礎理論が大切と考えます。本セミナーでは、アンテナの基礎理論を解説し、アンテナから電波が放射されることを理解した上で、実践的な線状アンテナと平面アンテナの設計について、わかりやすく説明します。


受講効果

チェックアンテナ設計に必須の基礎理論を理解します

チェック指向性アンテナと無指向性アンテナの使い分けのコツを習得します

チェックモビリティ用途で実際に多用されている線状アンテナと平面アンテナを理解します

開催概要

セミナー名 自動運転やADASに必須、車載用/AP用アンテナの設計技術
日時 2020年 2月 17日(月) 10:00~17:00(開場9:30予定)
会場 東京・神田
エッサム神田ホール 1号館
JR神田駅東口 徒歩1分、東京メトロ銀座線神田駅 3番出口すぐ
受講料

49,800円(税込み)

定員 60名
※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経 xTECH 日経エレクトロニクス

講師紹介

根日屋 英之(ねびや ひでゆき)氏
アンプレット通信研究所(A.C.L.)

根日屋 英之<span class="fontSizeS">(ねびや ひでゆき)氏</span>

1980年に日産自動車入社、車載用電子機器を設計。その後、日立湘南電子(現・日立情報通信エンジニアリング)、東京大学 生産技術研究所、日立製作所で、人工衛星搭載用無線通信機、衛星地上局、RFID、光通信装置などの研究・開発に従事。1987年に無線製品の民間研究・開発会社「アンプレット」を設立し、現在に至る。無線関連企業の役員や技術顧問、大学での研究員や講師を兼務しながら、製品開発や技術支援、人材育成などを手掛ける。1990年代初めから、大韓民国通産部 中小企業振興公団からの招聘で、ワイヤレス機器の設計技術指導を行い、韓国での世界初のCDMA携帯電話サービスに向けての端末機設計に従事する。近年では、近距離無線や人体通信を医療現場で活用する研究を行っている。

アンプレットでこれまでに手掛けた受託開発案件は、携帯電話端末、ワイヤレス・ブロードバンド装置、近距離無線機器、衛星通信機器、RFID、ミリ波衝突防止レーダ、人工衛星レーザ測距装置、ページャ、組込無線機器、人体通信装置などがある。

プログラム (10:00~17:00)

はじめに

1. アンテナは難しくない

2. イメージアンテナとは

2-1 何故、グラウンドがあるとイメージアンテナができてしまうのか

3. アンテナ設計を学ぶための式の復習

3-1 磁界の発生は電流を流す

3-2 電界の発生は電圧をかける

3-3 これらをまとめた Maxwell の方程式

4. インピーダンス

4-1 インピーダンスとは

4-2 アンテナに特化したインピーダンスの説明

4-3 特性インピーダンス

5. 線状アンテナの具体的な設計

5-1 平衡型アンテナと不平衡型アンテナ

5-2 ダイポールアンテナとモノポールアンテナの設計

5-3 線状アンテナの小形化

6. 平面アンテナの具体的な設計

6-1 パッチアンテナの設計

6-2 円偏波アンテナの設計

7. 近傍界の人体通信用アンテナ(電極)の設計

7-1 人体通信の原理

7-2 近傍界通信(人体通信)のアンテナ設計

質疑応答

※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。

【お申し込み注意事項】

  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※お申し込み後のキャンセル、ご送金後の返金はお受けいたしかねます。申し込んだ方の都合が悪くなった場合は、代理の方が出席くださいますようお願いいたします。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、受講証・請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。クレジットカード払いの場合、受講証・請求書の郵送はありません。お支払い手続きにて決済が完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末などにMyPageから受講証を表示いただくようお願いいたします。
    下記Mypageにて申し込み状況を確認いただけます。
    <MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
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  • ※会場までの交通費や宿泊費は、受講される方のご負担となります。また、お子さま連れでのご参加はご遠慮ください。
  • ※講師の急病、天災その他の不可抗力、またはその他やむを得ない理由により、講座を中止する場合があります。この場合、未受講の講座の料金は返金いたします。