旧耐震基準の時代に建てられた築53年超の団地型マンションで、国土交通省の長期優良住宅化リフォーム推進事業の補助金を活用した外断熱改修が進行中だ。同時代のマンションを建て替えずに性能を向上する方法として、参考になる取り組みだ。
外断熱改修を実施しているのは、日本住宅公団(現在の都市再生機構)が1968年に千葉市内に建設した、分譲タイプの花見川住宅計40棟だ。2021年4月に第1期工事(14棟分)が着工し、23年12月末までに全棟の工事を終える計画だ。設計・監理会社の高屋設計環境デザインルーム(金沢市)と施工会社の鹿島建物総合管理(東京・新宿)が管理組合に対し、同補助事業の活用方法と、資金計画の作成をサポートした。