九州電力は2020年1月28日、1月8日に発生したシステム障害の影響範囲を更新した。1月21日の前回発表時は、システム障害の影響で1月分の電力料金を計算できない顧客数を26万4350件としていたが、45万954件に改めた。該当顧客には前月使用量に基づく「推定料金」を請求し、過不足分を後日精算する。

九州電力がウェブサイトに掲載しているシステム障害の告知
九州電力がウェブサイトに掲載しているシステム障害の告知
(出所:九州電力)
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 さらに今回、新たに低圧契約の顧客で7486件の誤請求があったと分かった。全て過少請求だったため、後日正しい電力料金を追加請求する。

 システム障害の原因は年末年始に取り組んだシステム刷新で使ったデータ移行プログラムの不具合などという。1月中に移行プログラムを改修し、不整合があるデータを2月に修正する復旧計画を示し、約2200人体制を組んで「全社総力を挙げて対応中」とした。