本セミナーは、会場での受講と、Zoomによるオンライン受講が選択できます。
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2月7日(日)23時59分に締め切らせて頂きます。

セミナー紹介

ディスプレーの主役が液晶(LCD)から有機EL(OLED)にシフトする中、早くもLCDやOLEDを超える究極の次世代ディスプレーと期待されるMicro LEDに注目が集まっています。また、Mini LEDを直下型バックライトに応用することでOLEDの性能を超えるLCDも実用化され始めました。一方で、OLEDと量子ドット(QD)と組み合わせる新たな開発も進められており、既存のLCDとOLEDの更なる進化と、今後出てくるMicro LEDの進展に目が離せません。

LEDはサイネージ用ディスプレーとして既に市場に広まっており、そのLEDチップを微細化していくことで、先ずはMini LEDの用途と市場の開拓が既に動き出しています。将来的にはµmオーダーやnmレベルまで微細化したLEDを用いることで、LCDやOLEDを凌駕する性能を持つ直視型ディスプレーや今後の市場拡大が見込まれるAR/VR/MR、車載応用のヘッドアップディスプレー(HUD)、透明ディスプレー、マイクロプロジェクターなどの空中に映像を映し出す新しいアプリケーションにも最適なデバイスを実現することが可能となり、海外を中心とした多くの研究機関や企業が積極的な開発を進めています。

一方、2013年にディスプレーに応用され、スーパーハイビジョン化に向けた理想的な色域が得られるとして注目を浴びたQDでは、カドミウム(Cd)フリー材料の開発や低価格化が進み、更には青色発光のBlue-OLEDやBlue-Micro LED用の色変換層(CC: Color Conversion 層)としての開発も進められており、一時的に停滞していた市場が再び上向きつつあります。また、OLEDを置き換える究極の自発光デバイスとしてのQLED(Quantum-dot Light Emitting Diode)を目指した開発も進んでいます。そしてPerovskiteや高演色の蛍光材料など新たな材料も次々に現れており、2020年以降のスーパーハイビジョンの時代に向けた動向に目が離せません。

Micro LEDとQDは、当初は欧米のベンチャー企業を中心に開発が進められてきましたが、直近の製品化を目指した動きが台湾・韓国そして製造と市場を握る中国で加速し、サプライチェーンの主導権を握るためのアライアンスも活発化しています。世界各地の会議や展示会などでも多くの発表やホットなディスカッションが展開されており、2020年1月の米国Las VegasのCESでは、Micro LEDディスプレー、Mini LEDやQD技術を搭載したLCDディスプレーの華やかな展示が繰り広げられました。その後の新型コロナウイルス感染症の拡大で世界中のイベント開催が自粛される中、代わって立ち上がってきたオンライン会議などでは、Micro LED、Mini LED、QDを始めとしたディスプレー技術に関する発表やディスカッションがより活発化しており、これら新技術の開発は留まるところをしりません。

これらの技術の進歩を見ていく際に重要なことは、その背景にある産業動向になります。LCD製造の主導権を握った中国とOLED化を急ぐ韓国の駆け引き、そしてその先にあるMicro LEDの主導権を握る世界の企業の競争が今後のディスプレー技術の方向に大きく影響していきます。本セミナーでは、これら海外の動向を網羅しながら、Mini/ Micro/Nano LEDおよびQDの技術の理解と、ビジネスに関わる各社の事業戦略、新たに構築されていくサプライチェーンの状況など、最新の動向を分かりやすくかつ詳細に解説します。さらには技術の相互比較なども交えて、2020年代のディスプレーが目指す新たな世界と産業の方向を読み解きます。

<参考情報>
ディスプレー、次の50年はハードからアプリケーションへ
(日経XTECH、2020.01.08、北原洋明)
有機ELと液晶の間に割り込んできたマイクロLED
(日経XTECH、2020.01.30、CES2020 report、北原洋明)
コロナショックを早くも特需に変えつつある、中国電子情報産業の恐るべき対応力
(日経XTECH、2020.03.19、北原洋明)
新型コロナ禍で激変するディスプレー産業、逆転した中韓の立場
(日経XTECH、2020.05.22、北原洋明)
リアル回帰へ踏み出す中国ディスプレー産業のイベント最前線
(日経XTECH、2020.07.03、北原洋明)
Nanosysが日本の2社と提携、量子ドットがより低コストに
(日経XTECH、2020.08.11、SID Display Week report、北原洋明)
京セラが3.9型フルカラーMicro LEDをSID 2020オンラインコンファレンスで発表
(日経XTECH、2020.08.17、SID Display Week report、北原洋明)
SIDバーチャル展示 VS上海リアル展示のアバター参観
(日経XTECH、2020.08.18、SID Display Week report、北原洋明)
マイクロLED/Mini LEDに新規なアイデアと企業が続々
(日経XTECH、2020.08.18、SID Display Week report、北原洋明)


受講効果

チェックディスプレー技術と産業の全体動向を整理して理解することができます。

チェック特に、次世代ディスプレーとして注目されるMini LED、Micro LED、Nano LEDおよびQDの最新の技術動向を体系的に学ぶことができます。

チェックMini/Micro/Nano LEDや量子ドットのアプリケーションと市場の方向を把握することができます。

チェックLCDやOLEDなどの従来技術との比較でMini/Micro/Nano LEDやQDの特徴を把握することができます。

チェックMicro LEDの製造技術として注目されているマストランスファーだけでなく、様々な手法と可能性、将来性を知ることができます。

チェックMini/Micro/Nano LEDと量子ドットをとりまくサプライチェーンを理解し、ビジネス戦略を立てるために役立ちます。

チェック上記内容を海外取材で得た生の情報をベースに紹介していきますので、ディスプレー製造の主力となったアジア各地のダイナミックな動きを理解することができます。

チェックディスプレーに求められる性能の進化やアプリケーションのトレンドを理解することにより、産業の将来動向を見渡せます。


開催概要

セミナー名 会場受講 or オンライン受講の選択制セミナー
海外で実用化が進むMini / Micro / Nano LEDと量子ドット
日時 2021年 2月 10日(水) 10:00~17:00
会場 会場受講 or オンライン受講の選択制

お茶ノ水トライエッジカンファレンス【東京・御茶ノ水】
地下鉄千代田線新御茶ノ水駅より徒歩2分
受講料

49,800円(税込み)

※上記は1名様の料金です。複数名での共有は禁止させていただきます。

定員 会場受講:20名
オンライン受講:60名
※最少開催人数(20名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経クロステック、日経エレクトロニクス

講師紹介

北原 洋明(きたはら ひろあき)
テック・アンド・ビズ株式会社 代表取締役

北原 洋明(きたはら ひろあき) <span class="fontSizeS">氏</span>

2006年12月より、テック・アンド・ビズ株式会社を立ち上げ、ディスプレー、LED、太陽電池、半導体などの電子デバイス関連の情報サービス活動、ビジネスマッチング等の活動を行っている。製造拠点および巨大な市場であるアジア各地の現地での生情報を重視し、日系企業の海外ビジネス展開をサポートしている。中国光学光電子行業協会液晶分会顧問、中国深圳ディスプレー協会専家顧問を務め、その他の中国・台湾・韓国の業界組織とも連携をとりながら日系企業の現地での活動支援、セミナー・展示会などのイベント開催、企業訪問アレンジ等も行っている。

背景となる経歴
1978~1988年:日電アネルバ(現キヤノンアネルバ)にて主に半導体用スパッタ装置のプロセス開発に従事。顧客へのセールス活動、装置納入後のプロセス立ち上げ・プロセスサポートまでカバー。
1988~2000年:日本アイ・ビー・エムにて、TFT液晶パネルのプロセス開発および生産技術を担当。この間、第1世代から第3世代の液晶製造ラインの導入・立ち上げおよび次世代ラインの検討に携わる。
2001~2006年:同社にて、高精細ディスプレーのマーケティング、ディスプレー関連のソリューションビジネスに携わる。

業界活動に積極的に参画。業界団体であるSEMI PCS-FPD活動では、副委員長として液晶生産ラインのあり方、生産性向上、業界の指針となるロードマップ作成などについての検討作業に中心的な役割を果たす。その他、JEITA委員、業界セミナーのプログラム委員などに携わる。これらの経験を基に、産業界の動向や技術トレンドなどをまとめ、執筆・講演活動も行っている。 主な著書に、『新液晶産業論―大型化から多様化への転換』(工業調査会)、『図解わかりやすい液晶ディスプレー、技術とビジネスのトレンド』(日刊工業新聞社)などがある。

プログラム

1.産業動向編 (10:00~12:00)

 コロナで激変するディスプレーの技術と産業:Micro LEDとQDに集まる期待
(1)ビフォアコロナのCES2020で示されたディスプレーのトレンド
 OLED-TV、Mini LEDバックライトLCD、QD-LCD、Micro LEDの数々
 CES2021(オンライン)の目玉も速報
(2)コロナで地力を増した中国ディスプレーの産業と技術
 コロナ震源地で耐えたサプライチェーンとオンラインで増幅したディスプレー技術
(3)ウィズコロナのSID2020で見えたリアルとバーチャルの融合
 付加価値で生き残りを図るOLEDと裏方から主役に踊り出たLED
(4)オンラインからリアルに戻って加速する中国ディスプレー産業
 立ち上がるOLEDとLEDスクリーンから進化するMicro LED
(5)コロナが後押しするディスプレー産業の主役交代
 LCDから撤退しOLEDに生き残りをかける韓国とディスプレー全制覇を目指す中国
(6)ポストコロナを目指すディスプレーの技術と産業の方向
 Mini/Micro/Nano LEDおよびQDが作り出す新市場を見通す

2.技術とビジネス編(13:00~17:00、途中休憩を含む)

 世界で実用化競争が加速するMini/Micro/Nano LEDとQD
(1)Mini/Micro/Nano LEDとQD:アプリケーションと技術の方向
 Flexible化で市場の拡大を狙うOLEDと部材の力で継続的に進化するLCD
 HDR(High Dynamic Range)のカギを握るLED
 LCDとOLEDの既存市場に参入するMini/Micro/Nano LEDの競合と棲み分け
 量子ドット技術がカギを握るQD-OLED、QD-Micro/Nano LED
 アフターコロナのバーチャル世界を作り出すMicro/Nano LED
(2)LCDの性能を飛躍的に向上させたMini LEDバックライト
 市場を後押したAppleの採用と続く台湾や中国のセットメーカー
 Dual Cell LCDやOLEDと構造や性能を比較
(3)再び注目される量子ドット
 様々な可能性を持つ量子ドットの特徴
 LCD、OLED、Micro LEDとの組み合わせでディスプレー性能向上に寄与
(4)Samsungが開発を急ぐQD-OLEDとQD-Nano LED
 構造、特徴などから実現の可能性を議論
(5)直視型Mini LED/Micro LEDディスプレーを実現する技術の詳細
 各社それぞれの構造と性能を整理する
 LEDチップの小型化と性能
 バックプレーンはパッシブかアクティブか
 マストランスファーだけでない様々な組立プロセス
 QD色変換の特徴と課題
 検査・リペアは必要悪か
 量産性、製造コストと市場性を予測する
(6)AR/VR/MRの世界を実現するMicro LED/Nano LED
 直視型とは全く異なる構造、プロセス、性能
 アプリケーションで重要な光学系
(7)実用化を目指す世界の企業
 Mini/Micro/Nano LEDおよびQDのアプリケーション分野と参入企業
 開発と実用化に向けてチャレンジする日本、台湾、韓国、中国、欧米の各企業
(8)まとめに代えて:LCD~OLED~Micro LEDへのディスプレーの進化
 各技術の競い合いと融合がディスプレーの更なる進化をもたらす
 アジアの産業として定着したディスプレー製造と市場の行方
 産業の50年サイクルとディスプレー製品の10年サイクルが融合
 Society 5.0が後押しするディスプレーの将来
Q&A
 オンライン講演中にチャット方式で記入して頂いた質問に対して、適時お答えいたします
名刺交換に代えて
 講演後に講演者に直接メールを頂いた方には、講演で使用したファイルのPDF版をお送りいたします(事前TEXTでは掲載できなかった内容を含みます)
※プログラム内容・講師は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。


■ご視聴にあたっては下記をお読みください。
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  2. URLはセミナーに参加する方1名のみ利用可能とし、再配布を禁止します。動画を録画・キャプチャーすること、SNSなどへのアップも禁止します。もし、発見した場合、事務局は削除を要求できることとします。
  3. セミナーの内容や受講者の個人情報などはセミナー内のみとし、口外しないでください。
  4. システムトラブルなどにより、画像・音声に乱れが生じた場合も再送信や返金はできませんので、予めご了承ください。 なお、音声、画像は受講者でご調整ください。また、サービス利用にあたってのサポートは致しかねます。
  5. 配信中、異常と思われる接続を発見した場合、予告なく切断することがあります。
  6. Zoomの接続環境は【パソコン、有線またはWi-Fiのインターネット環境】推奨です。
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