日経メディカルのロゴ画像

処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ソルラクト輸液の基本情報

一般名
製薬会社
薬価・規格
208円(250mL1袋)
添付文書

基本情報

薬効分類
等張電解質輸液

水・電解質(イオン)を主な成分とし、電解質の浸透圧が体液とほぼ同じであるため細胞外へ分布し、細胞外液(組織間液、血漿)の量を増やすことができる輸液剤

等張電解質輸液
  • 大塚生食注 テルモ生食 など
  • ラクテック注 ソルラクト輸液 ハルトマン輸液 など
  • ヴィーン輸液 ソルアセト輸液 など
  • ビカネイト輸液 ビカーボン輸液
効能・効果
  • 組織間液減少時の細胞外液の補給
  • 組織間液減少時の細胞外液の補正
  • 循環血液量減少時の細胞外液の補給
  • 循環血液量減少時の細胞外液の補正
  • 代謝性アシドーシスの補正
注意すべき副作用
過敏症 、 紅斑 、 蕁麻疹 、 そう痒感 、 肺水腫 、 脳浮腫 、 末梢浮腫
用法・用量(主なもの)
  • 通常成人、1回500〜1000mLを点滴静注する
  • 投与速度は通常成人1時間当たり300〜500mLとする
    • なお、年齢、症状、体重により適宜増減する

副作用

主な副作用
過敏症 、 紅斑 、 蕁麻疹 、 そう痒感 、 肺水腫 、 脳浮腫 、 末梢浮腫

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 高乳酸血症
  • 注意
    • 閉塞性尿路疾患により尿量が減少
    • 重篤な肝障害
    • 腎機能障害
    • 心不全
    • 高張性脱水症
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 授乳婦
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 小児等(0歳〜14歳)

相互作用

処方理由

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

循環血液量減少時及び組織間液減少時における細胞外液の補給・細胞外液の補正、代謝性アシドーシスの補正。

用法・用量(添付文書全文)

通常成人、1回500〜1000mLを点滴静注する。投与速度は通常成人1時間当たり300〜500mLとする。
なお、年齢、症状、体重により適宜増減する。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(頻度不明)紅斑、蕁麻疹、そう痒感。
2). 大量・急速投与:(頻度不明)肺水腫、脳浮腫、末梢浮腫。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
高乳酸血症の患者[高乳酸血症が悪化するおそれがある]。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 心不全の患者:循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
9.1.2. 高張性脱水症の患者:水分補給が必要であり、電解質を含む本剤の投与により症状が悪化するおそれがある。
9.1.3. 閉塞性尿路疾患により尿量が減少している患者:水分、電解質等の排泄が障害されているため、症状が悪化するおそれがある。
(腎機能障害患者)
腎機能障害患者:水分、電解質の過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
(肝機能障害患者)
9.3.1. 重篤な肝障害のある患者:水分、電解質代謝異常、高乳酸血症が悪化する又は誘発されるおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
(適用上の注意)
14.1. 全般的な注意
14.1.1. 使用時には、感染に対する配慮をすること。
14.1.2. 注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと(斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある)、また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
14.2. 薬剤調製時の注意
薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
14.3. 薬剤投与時の注意
14.3.1. 原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと(輸液セット内に空気が流入するおそれがある)。
14.3.2. 容器の目盛りは目安として使用すること。
14.3.3. 残液は使用しないこと。
(取扱い上の注意)
20.1. 液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
20.2. 包装袋より取り出したまま保管すると、薬液が蒸散する可能性があるので、速やかに使用するか包装袋に戻し封をすること。
20.3. 次の場合には使用しないこと。
・ 包装袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合には使用しないこと。
・ 容器から薬液が漏れている場合には使用しないこと。
・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。
・ ゴム栓部のシールがはがれている場合には使用しないこと。
(保管上の注意)
室温保存。

処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。