電気自動車(EV)の中核部品の1つが、電動アクスルだ。電動アクスルは、駆動用モーターとインバーター、減速機(ギアボックス)が一体となった製品で、エンジン車ではエンジンユニットに当たる部分である。ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)のEV「ID.3」は、後輪駆動であるため、電動アクスルは車両後部にあった。
この電動アクスルを取り外す。すると、現れたのは上部にインバーター、下部にモーターと減速機を搭載した2階建ての構造体だった。無駄な部分はほとんどなく組み上がっており、非常にコンパクトな印象だ。