本セミナーは、Webセミナープラットフォーム「Deliveru」を使って、当日ライブ配信します。
※講師の講演部分に関しましては、後日見逃し配信を予定しています。

6月28日(火)午前10時に締め切らせていただきます。

セミナー紹介

1月開催の国際展示会「CES2022」や5月開催の国際学会「SID Display Week 2022(SID’22)」などを見ると、OLEDを使用したディスプレー機器のピーク輝度が飛躍的に向上した。TV、モニター用途での性能向上の中心は韓国Samsung Display(SDC)が長年開発してきた量子ドットOLED(QD-OLED)の製品化である。

OLEDのピーク輝度は、昨年までの韓国LG Display(LGD)のテレビ用白色OLED(WOLED)が800nitsだったが、SDCのQD-OLEDでは1500nitsを実現した。色再現性も大きく向上している。一方、LGDもWOLEDの材料に重水素化(D)を取り込んだ「OLED-EX」技術で、これを1000nitsまで引き上げたと発表した。Galaxy Unpackedで展示されたOLEDスマートフォンのピーク輝度は過去最高の1750nitsを記録した。さらに、SID’22においてLGDが開発成果を発表したテレビ用WOLEDパネルはMLA(メタライトレンズアレイ)技術を搭載し2000nitsに到達した。

これらOLED輝度が向上した背景には、昨年発売されたタブレット、ノートパソコン、そしてテレビ用途に採用された新技術「ミニLEDバックライト(Mini-LED BL)」、「マイクロLEDディスプレー(μLED)」技術への対抗の意味がある。両LED技術は1000nits以上の高輝度を売りにしているのである。CES2022では、そのMini-LED BLを採用したテレビセットメーカーが昨年の2倍の7社以上に増えた。これでプレミアTVを数の上で支配する戦略にみえる。μLEDはタイル方式TVで2000nitsをアピールする。AR・VRグラスでもこの高輝度を武器に市場参入が発表された。

本セミナーでは、CES 2022、Galaxy Unpackedなどで発表された最新ディスプレー用デバイス技術のうち、製品発売済み技術はその構造や画質を解析する。一方、現時点で開示情報の乏しい技術は2021年12月の学会「IDW’21」報告、SID’22報告、各社の特許公報をベースに推定を含めて解説する。まずは、SDCおよび材料メーカーの特許公報調査で、QD-OLED用カラーフィルター(CF)の構造、製造方法及び材料について解き明かす。次に、これに対抗するLED光源技術、Mini-LED BL、μLEDの動作原理、特性、構造、材料を分析する。さらに、SID’22で論文賞を受賞した出光興産発表の三重項-三重項融合(TTF)の2層発光層を用いた青色OLEDの効率向上、インクジェット印刷(IJP)を用いたOLED、そしてOLEDの後継技術となりそうな「量子ドットエレクロルミネッセンス(QD-EL)」デバイスの構造、製造、材料技術も将来動向含めて解き明かす。

最後に、これら高輝度化OLEDデバイス技術を用いて、酸化物TFT(Oxide‐TFT)をバックプレーンとして次世代のG8.x投資に向かうIT-OLEDで準備するOLED構造、製造方法を解説する。


受講効果

チェック最新のフラットパネルディスプレーの技術動向を習得できる。

チェックスマートフォン、IT、テレビの映像機器とディスプレー技術関連性を理解できる。

チェック最新のフラットパネルディスプレー用デバイスの性能比較を理解できる。

チェックOLED、量子ドット(QD)、Mini-LED、μLEDの新技術の最新学会、特許公報情報を理解できる。

チェックディスプレーパネルメーカーの技術やその技術動向を理解できる。


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開催概要

セミナー名 OLEDが熱い! 青材改善、QD-OLEDデビュー、そしてIT-OLED投資へ
日時 2022年6月28日(火)10:00~17:00
会場 オンライン開催
Webセミナープラットフォーム「Deliveru」で配信するセミナーです
受講料

52,000円(税込み)
※上記は1名様の料金です。複数名での共有は禁止させていただきます。

定員 60名
※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経クロステック 日経エレクトロニクス

講師紹介

小野 記久雄 (おの きくお)氏
サークルクロスコーポレーション フェローアナリスト

小野 記久雄 <span class="fontSizeS">(おの きくお)氏</span>

1982年、日立製作所日立研究所入所。半導体IC、LTPS開発に従事。1993年、日立製作所電子管事業部(後の日立ディスプレイズ)へ異動。TFT-LCD開発。特にTV用IPS-LCDの開発を主な担当とする。2009年パナソニック液晶ディスプレイ株式会社へ異動。FPD技術調査(LCD、OLED、QLED、μLEDなど)を行う。2017年末、退職。2018年1月からサークルクロスコーポレーションFellow Analyst就任。
主な著書に、共同執筆として、Edited by S. Ishihara et. al., "High Quality Liquid Crystal Displays and Smart Devices" IET(UK)(2019)がある。
主な受賞歴に、「2013年(公社)発明協会 全国発明表彰、発明賞」「2015年文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)受賞テーマ『広視野角で低消費電力を実現したIPS方式液晶パネルの開発』」がある。登録特許457件保有、特許分析に精通。

プログラム (10:00~17:00)

  1. ディスプレー・デバイスの構造と動作原理
  1. LCD、OLEDの構造と動作原理(LCD、RGB-OLED、大型WOLED)
  2. フォトルミ(PL)QD、QD-OLEDの構造と動作原理
  3. μLEDディスプレーの構造と動作原理
  1. CES2022におけるディスプレー搭載機器の提案とその後の製品化状況
  1. TV・モニター用途Mini-LED BL、μLED
  2. TV・モニター用途OLED(QD-OLED、WOLED)
  3. スマホ、IT、車載、AR/VR用途OLED、μディスプレー
  4. CES2022展示TVのその後の製品化状況と判明した表示性能
  5. ディスプレー・デバイスの市場予測と戦国絵巻
  1. 特許調査で紐解くQD-OLED
  1. QD材料とQD-CF、QD-OLEDの開発ロードマップ
  2. QD-OLED TVの製品性能の解析
  3. QD-CF層の形成はホトからIJPへの転換
  4. QD-CFバンク材料
  5. QD-OLED用タンデム発光層構成、コスト低減へ向けて
  1. 重水素置換適用から飛躍が止まらないOLEDの効率向上
  1. 2021年から始まっていたスマホ用OLEDの効率向上
  2. 青蛍光材料のドーパントへの重水素置換内容とその事例
  3. OLED-EX発表に連動して出願増加の青蛍光体特許(LGD)
  4. SID’22でも相次ぐOLED効率向上の発表(2層青発光層構造でのTTF効率向上等)
  1. Mini-LED BL技術
  1. Mini-LED BL搭載iPad Pro/Macbook の構造、表示性能
  2. Mini-LED BL搭載Samsung TVの表示性能、改善策への課題
  1. μLED Displayの事始めと構造分類、用途別技術
  1. μLEDディスプレーの事始めと分類(Monolithic、Discrete、QNED)
  2. 商品化対応μLEDディスプレー(CES2022含む)
  3. Samsungのタイル方式TV用μLEDディスプレー
  4. ARグラス構造と採用が開始されたμLEDディスプレー
  5. コンタクトレンズディスプレー進化を支えるμLEDディスプレー(SID2022)
  1. フォルダブルOLEDとモジュール構造(Galaxy Z Fold3想定)
  1. モジュール構造
  2. 電磁誘導方式デジタイザーとCFRP(炭素繊維強化プラスチック)
  3. フォルダブルOLEDモジュールでのデジタイザーとCFRPの配置解析
  1. IDW2021/SID2022に見るIJPを前提として進化するOLED、QD-EL
  1. 溶媒系OLED高分子発光材料の進化(住友化学)
  2. All IJPに挑戦するOLED開発(SDC)
  3. IJPを前提としてOLED継承を狙うQD-EL デバイス(SDC)
  1. Oxide TFTバックプレーンでG8.x投資を計画するIT-OLED
  1. G8.xの投資を計画するIT-OLED
  2. IT-OLED(タブレット、ノートパソコン)の構造、製造方法
  3. Oxide-TFTの移動度向上(SDC、SID2022)

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