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セミナー紹介
私たちの身の回りには多くの無線通信が利用されています。あらゆるものを無線でつなげるために、通信のインターフェースであるアンテナの設計時に考慮すべき事柄が増えました。そのような状況の中でも、技術者は多くの設計経験を重ねながら、小型で性能の良いアンテナを数多く提案しています。
しかし、アンテナ技術者がいくら高性能なアンテナを開発しても、アンテナのユーザーが、アンテナの配置を軽視してしまい、本来の性能を引き出せていない事例を多く見かけます。これは、アンテナユーザーがアンテナの基本動作を正しく理解していないことに原因があります。
アンテナを内蔵した無線端末を開発するにあたり、アンテナユーザーからアンテナ技術者に対し、「アンテナの仕様書にはとても良い特性が記載されているのに、そのアンテナを無線機の筐体の中に実装したら、共振周波数がずれてしまった。共振周波数が変動しないアンテナを設計してくれないか?」という要望を出された事例がありました。しかし、ここにはアンテナを正しく認識していない大きな誤りがあります。
性能が良いアンテナほど、近くにある金属に敏感で、その金属の影響を受けてしまいます。そのため、自由空間で設計されたアンテナの共振周波数は、アンテナに金属が近づくと、ずれてしまいます。上記の会話では、アンテナユーザーがアンテナの基本特性を理解していないために、共振周波数が変動しないアンテナを高性能なアンテナと誤解しており、アンテナ技術者に対し、周囲の金属に鈍感な性能の悪いアンテナを作ってほしいと要求をしていることになります。
本セミナーでは、総合的に性能の良い無線端末を実現するために、アンテナの基本についてお話しするとともに、アンテナの性能を劣化させないようなアンテナの配置についても解説します。アンテナの性能劣化は、アンテナ周囲の金属が擬似的なグラウンドとして動作してしまうことにより起こります。アンテナと周囲の金属をうまく共存させるノウハウを、アンテナ技術者の方にも、アンテナユーザーの方にも習得していただけると幸甚です。
アンテナを扱う上での基本として磁界や電界の特徴を学びます
アンテナと周辺金属による電波の干渉を回避する工夫について理解します
各アンテナの設計例から求められる性能を満たす方法を学びます
開催概要
セミナー名 | 高性能アンテナの設計と利用の勘所 |
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日時 | 2020年 10月 27日(火) 10:00~17:00(開場9:30予定) |
会場 | 東京・神田 エッサム神田ホール 1号館 JR神田駅東口 徒歩1分、東京メトロ銀座線神田駅 3番出口すぐ |
受講料 |
49,800円(税込み) |
定員 | 60名 ※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。 |
主催 | 日経クロステック、日経エレクトロニクス |
講師紹介
アンプレット通信研究所(A.C.L.)
アンプレットでこれまでに手掛けた受託開発案件は、携帯電話端末、ワイヤレス・ブロードバンド装置、近距離無線機器、衛星通信機器、RFID、ミリ波衝突防止レーダ、人工衛星レーザ測距装置、ページャ、組込無線機器、人体通信装置などがある。
プログラム (10:00~17:00)
はじめに
1. アンテナは難しくない
2. イメージアンテナとは
2-1 何故、グラウンドがあるとイメージアンテナができてしまうのか
3. アンテナ設計を学ぶための式の復習
3-1 磁界の発生は電流を流す
3-2 電界の発生は電圧をかける
3-3 これらをまとめた Maxwell の方程式
4. インピーダンス
4-1 インピーダンスとは
4-2 アンテナに特化したインピーダンスの説明
4-3 特性インピーダンス
5. 線状アンテナの具体的な設計
5-1 平衡型アンテナと不平衡型アンテナ
5-2 ダイポールアンテナとモノポールアンテナの設計
5-3 線状アンテナの小形化
6. 平面アンテナの具体的な設計
6-1 パッチアンテナの設計
6-2 円偏波アンテナの設計
7. 近傍界の人体通信用アンテナ(電極)の設計
7-1 人体通信の原理
7-2 近傍界通信(人体通信)のアンテナ設計
【お申し込み注意事項】
- ※開催当日のご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。また、受付時の検温も実施します。その他、新型コロナウイルス感染防止の対策をとっての開催となります。ご協力をお願いいたします。
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<MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/ - ※講師企業と競合すると考えられる製品やサービスなどをご提供される会社の方は、主催者の判断に基づき受講をお断りさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
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