本セミナーは、ビデオ会議ツール「Zoom」を使って、当日ライブ配信します。
11月4日(水)午前9時に締め切らせて頂きます。
セミナー紹介
本講座では、新しいフラットパネルディスプレー(FPD)技術である、フォルダブル有機EL(OLED)、Mini-LEDによる液晶ディスプレー(LCD)の性能改善、量子ドット(QD)をOLEDと組み合わせたQD-OLED、発光素子に直径がサブミクロンのLEDを用いたQNED (Quantum Dot Nanorod Emitting Diode)、マイクロLED(μLED)などについてその基本構造、動作原理および製造方法を最新情報に基づいて解説する。加えて、画質および効率(消費電力)の具体的設計計算を行い、最新ディスプレー技術の近未来を定量的に予測する。
フォルダブル(折り畳み)スマートフォン向けに、フレキシブルOLEDが、その最大の特長であるフォームファクターを武器として市場投入され人気を得ている。スマートフォンは、移動体通信の高速化・大容量化を実現する5G時代においても中心となるIT機器である。5Gはこうした機器のディスプレーの高解像度化を後押しするが、物理制約があるため画面サイズの拡大は難しい。フォルダブルOLEDは広げた際に画面が拡大するため、4Kを容易に実現できることから、5G時代を支えるディスプレーとして期待を集める。そのディスプレーには、さらなる大型化・高精細化・高精細(高ppi)化が必要とされる。CES 2020ではノートパソコン向けのフォルダブルOLEDが最大の注目を集めた。フレキシブルOLEDはカバー構造をカラーレスポリイミド(CPI)あるいは超薄型ガラス(UTG)とすることで、屈曲性と衝撃性を確保しフォルダブル化を可能にした。
中小型フレキブルOLEDは単にフォルダブル開発のみでなく、画面の占有面積を向上させるための自撮りカメラ配置のパンチホール形成、消費電力低減のための低温多結晶Si(LTPS)と酸化物TFTを共存させるLTPO、さらにタッチパネル内蔵化、で封止技術や露光工程を含むその製造方法が様変わりし始めた。
一方、CES 2020では、8Kの大型テレビで画質の高さをOLEDとLCD(液晶ディスプレー)が競う姿も見られた。LCDはOLEDに対して欠点とされたコントラスト比の低さや強みである輝度の高さを、Mini-LEDのローカルディミングバックライト(BL)の新技術を導入することで大幅に向上させた。HDR対応液晶テレビの輝度は、2020年モデルでは3000nitsを超えるようになった。2021年は4000nitsを超える。既に、市場投入済みの32型6Kモニターでは1600nits、コントラスト比100万対1の高性能を、業界初量産のMini-LED BLで得ている。高輝度を武器にLCDは大型では主役を譲らない構えだ。このMini-LEDは2021年にはタブレットへの採用も見込まれている。一方の大型OLED(白色OLED)は青色を縦に2層とするスタック蒸着構造で輝度と寿命を確保した。ボトムエミッションからトップエミッションへの移行は先送りとなった。大型OLEDのコスト低減の切り札とされる印刷(IJ)方式のOLEDはモニターへの適用が始まった。
さらに、次期ディスプレーの主役を虎視眈々と狙うQD-OLED(OLED駆動QD)やマイクロLED(μLED)の新デバイスもプライベートを含む展示が相次いでいる。μLEDではLEDをナノサイズとしてバックプレーンTFT基板への転送配置にインクジェットを用いるQNED (Quantum Dot Nanorod Emitting Diode)も次世代技術として開発が始まった。
これらの新しいデバイス技術に関しては、基本となる構造、動作原理、あるいはこれらが提供する画質、効率の段階を経た未来への定量的変化、そして困難が予想される技術的な開発課題の詳細が開示されることは少ない。
本講座では、これらの最新ディスプレー技術の近未来を、入念な調査を行った各社の最新特許公報とSID 2020の発表論文に基づき定量的に予測する。
本格的5G時代を控え、生活空間を変貌させる可能性のあるフォルダブルデバイスの最新概要を理解でき、その影響を受ける様々な機器との関係を予測できる知識が得られます。
新しいFPD技術である、フォルダブルOLED、大型WOLED、Mini-LED搭載LCD、QD-OLED、あるいはμLEDとQNED、の基本構造、動作原理、製造方法を漏れなく理解し、それを具体的な画質、効率の設計(計算)で定量化された精度の高い未来把握ができます。
新FPDデバイスの近未来の定量設計やこれから予想できる課題を理解でき、関連部材の将来動向把握をより具体的イメージで描けます。
昨年(2019年)の講座で取り上げなかったUTG搭載フォルダブルOLEDの衝撃性評価、パンチホールやタッチパネル内蔵で大きく変化した封止構造、Mini-LED BL搭載LCDの画質評価、QNEDの技術解析も新たに加えます。解析する題材は「CES 2020」(2020年1月開催)以降に発表された最新技術(同年8月オンライン開催の「SID 2020」で発表された技術を含む)に焦点を当てています。内容を一新していますので、昨年受講された方が参加しても技術動向の新たな技情報や知見を得ることができます。
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なお、「Zoom」上では、個人情報は一切取得いたしません。開催時間中にURLにアクセスいただくと受講可能です。
開催概要
セミナー名 | Zoomを使ったWeb配信セミナー 5G時代の新型ディスプレー技術を徹底解析 |
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日時 | 2020年 11月 6日(金)13:00~17:00 |
会場 | オンライン開催 Zoomを使ったWeb配信セミナーです |
受講料 |
38,000円(税込み) |
定員 | 60名 ※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。 |
主催 | 日経クロステック 日経エレクトロニクス |
講師紹介
サークルクロスコーポレーション フェローアナリスト
主な受賞歴に、「2013年(公社)発明協会 全国発明表彰、発明賞」「2015年文部科学大臣表彰科学技術賞(開発部門)受賞テーマ『広視野角で低消費電力を実現したIPS方式液晶パネルの開発』」がある。登録特許453件保有、特許分析に精通。
プログラム (13:00~17:00)
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【お申し込み注意事項】
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