世界の地域医療に革命をもたらした
『医者のいないところで(Where There Is No Doctor)』の著者
デビッド・ワーナー氏が来日し、10月25日に
東京都新宿区の国立国際医療センターで行われるシンポジウムで講演する。
(「デビッド・ワーナー来日記念シンポジウム」の開催概要はこちら)
21世紀のケアリング・コミュニティ(すべての人の健康実現のために支えあう地域)を
世界に根づかせる活動の一環だ。
ご存知の方も多いと思うが、『医者のいないところで』は、
地球上で聖書の次にたくさん読まれているという
「プライマリー・ヘルス・ケア(0次医療)」のハンドブック。
生物学者のワーナー氏は、メキシコの農村で30年間村人とともに活動し、
地域保健活動を通して村人の自立を支援してきた。
その経験を基に医者のいない場面で、
どのように病気やケガ、出産、公衆衛生などに
対処すればいいかを本書で分りやすく著した。
文字が読めない人々にも理解できるよう、イラストがふんだんに使われており、
これまでに八十数カ国語に翻訳されている。
『医者のいないところで』は出版されて完結する本ではない。
実は5年前に、「日本語ウェブ版」を
出す折、私も少し協力させていただいた。
翻訳に当たった大谷勝彦氏、河田いこひ氏は、このウェブ版発刊に際して
「日本語版の読者の皆様に」と題して次のように記している。
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著者プロフィール
色平哲郎(JA長野厚生連・佐久総合病院 地域医療部 地域ケア科医長)●いろひら てつろう氏。東大理科1類を中退し世界を放浪後、京大医学部入学。1998年から2008年まで南相木村国保直営診療所長。08年から現職。
連載の紹介
色平哲郎の「医のふるさと」
今の医療はどこかおかしい。そもそも医療とは何か? 医者とは何? 世界を放浪後、故若月俊一氏に憧れ佐久総合病院の門を叩き、地域医療を実践する異色の医者が、信州の奥山から「医の原点」を問いかけます。
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