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セミナー紹介

本セミナーでは、生成AIモデル学習を実現するチップレットパッケージに関連する技術革新のトレンドについて解説する。
2022年11月にChatGPTサービスが開始され、生成AIの知名度と活用度が急速に広がりつつある。これはデジタルトランスフォーメーション(DX)の強力な追い風になる。生成AIの学習パラメーターは2018年以降、2年で100倍以上の勢いで増加しているため、そのトレーニングに要するAIアクセラレータ+CPUの性能も2年で280倍以上に高める必要がある。
一方でそれを実現するための半導体は面積当たりの性能向上は10年間で30倍程度の伸びしか期待できず、大きなギャップが存在する。それを埋めるためにはパッケージ上に搭載できる半導体面積を最大化するためのスケーラブルなパッケージテクノロジーが求められる。パッケージ間を接続するネットワークの速度と効率がシステム全体の性能を向上させるために非常に重要となる。
しかし、半導体製造プロセス上、チップ面積の増加には制約があり、加えて製造歩留まりが低下することでコストアップにもつながる。また、DDR、PCIe,SerDesなどの入出力インターフェース(I/O)に対してコアと同じ先端テクノロジーノードを都度適用するのはデザイン及び検証にかかるコストが大きく増加する。
これらの課題への対策として大きな潮流となっているのが、チップを複数に分割することによって、パッケージレベルで性能要求を満たすコア数を実現し、I/O部分のデザインをリユースするチップレットパッケージである。
本セミナーではまず、午前中に、クラウドAIサーバーの高性能化を実現するためのスケーラブルなチップレットパッケージのトレンドと挑戦課題をまとめる。そこでは、光電融合技術に基づくCPO(Co-Packaged Optics)による、システム全体の性能向上に向けたトレンドと挑戦課題についても述べる。
午後の前半では、2nm(ナノメートル)テクノロジーノード以降においてでは、電力供給のための「Back Side PDN(Power Distribution Network)」が必要とされ、それが半導体構造やパッケージ構造の大変革となることを示す。
午後の後半では、多様化するチップレットパッケージのテクノロジーについて解説する。中でも注目されるテクノロジーとして、性能限界、発熱限界、さらに信頼性限界を乗り越えるロードマップについても示していく。

今回のセミナーでは、以下の内容をカバーします。
●生成AI学習モデルサイズとトレーニングに必要なAPU性能
●要求性能実現のためのスケーラブルなパッケージの重要性
●チップレット化へのテクノロジー及びマーケット
●チップレットの構造比較
●チップレット構造、材料に対する信頼性
●チップレット間接続のI/O標準化
●Back Side PDN(Power Distribution Network)に対するパッケージ構造
●CPO(Co Package Optics)のテクノロジー、挑戦課題、展開時期

受講効果

チェック今後に向けた、社会の要請に対応する半導体デバイスの方向性について理解します。

チェックチップレットパッケージのリーダー各社のロードマップと開発状況を理解します。

チェック各社の開発するパッケージ構造に対して、信頼性を含めた比較について学びます。

受講対象としては、下記の分野にかかわる方々を想定しています。
  • ●半導体分野への投資を検討している方々
  • ●半導体パッケージ材料メーカーおよび関連商社
  • ●半導体パッケージ装置メーカーおよび関連商社
  • ●サブストレート製造メーカー
  • ●パッケージ製造

開催概要

セミナー名 生成AIモデル学習を実現するチップレットパッケージ
日時 2024年5月15日(水) 10:00~17:00(開場 9:30)
会場 東京・神谷町
日経BP(日経虎ノ門別館)5階セミナールーム
東京都港区虎ノ門4丁目3番12号
●東京メトロ日比谷線「神谷町」駅より徒歩5分、
●東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅より徒歩7分
受講料

55,000円(税込み)

定員 60名
※最少開催人数(15名)に満たない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
主催 日経クロステック、日経エレクトロニクス

講師紹介

西尾 俊彦(にしお としひこ)
株式会社SBRテクノロジー 代表取締役

西尾 俊彦(にしお としひこ)<span class="fontSizeS">氏</span>

1988年より: 日本アイ・ビー・エム株式会社
 • 野洲研究所にて世界初となるオーガニック基板へのフリップチップ実現の熱応力理論を導入
1993年より: 先端実装技術アプリケーション開発
 • 世界最先端性能(当時)のウエアラブルグラスなどのパッケージ開発を統括
2003年より: IBM Distinguished Engineer (技術理事)
 • IBMが新事業として開始した技術コンサルティングサービスのパッケージ部門を統括
2011年より: STATSChipPAC Ltd.
 • 2013年より同日本法人代表
2014年11月: 個人事業(SBR Technology)
 • 半導体パッケージのコンサルティング事業
2016年1月:株式会社 SBRテクノロジー
 • 半導体パッケージのコンサルティング事業に加えてセミナー事業を展開

プログラム

10:00~17:00
1.AIアプリケーションの大きな変革期(2.0h)
  • 1.1 生成AI学習モデルパラメーターサイズ実現に必要なAPUリソース
  • 1.2 半導体性能ロードマップとのギャップ
  • 1.3 チップレットパッケージに対する期待
  • 1.4 スケーラブルなチップレットパッケージ
  • 1.5 スケーラブルなネットワークシステム
  • 1.6 光電融合によるスケーラビリティ
2.半導体性能向上と省電力化(0.5h)
  • 2.1 Back Side PDN に対するパッケージ構造
  • 2.2 サーバークラスARMによる省電力
  • 2.3 ARMサーバーの躍進
3.チップレットパッケージ開発状況(3.0h)
  • 3.1 チップレットパッケージオプションとロードマップ
  • 3.2 各社のロードマップ(TSMC, Intel, Samsung, OSATS)
  • 3.3 開発状況と適用状況
    • a. 2.5D シリコンインターポーザ
    • b. 2.5D RDL(オーガニック) インターポーザ
    • c. EMIB
    • d. 2.1/2.3D
    • e. 3D-Bridge
    • f. 3D Hybrid Bonding
    • g. ビルドアップサブストレート
  • 3.4 チップレットパッケージ挑戦課題(1.0h)
    • a. コスト
    • b. 電気性能
    • c. 信頼性
  • 3.5 デザインロードマップ及び標準化
  • 3.6 マーケット
4.まとめ
5.質疑応答(0.5h)
※プログラム内容は予告なく変更になることがあります。予めご了承ください。

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【お申し込み注意事項】

  • ▼安心してご参加いただくための対応方針
     本セミナーにおける感染防止の取り組みはこちら
  • ※満席になり次第、申込受付を締め切らせていただきますので、お早めにお申し込みください。
  • ※セミナー開催日の8営業日前まではキャンセルが可能です。以下のWebフォームからキャンセルの旨をご連絡ください。
    https://support.nikkeibp.co.jp/app/ask_1501/p/378/
    なお、「受講番号」は必ずご記入ください。また、お支払いの有無も、合わせてお知らせください。
    キャンセル受付期限を過ぎた場合は受講料は全額お支払いいただきます。代理の方がご出席くださいますようお願いします。出席できない場合は、セミナー終了後、当日のテキストを郵送いたします。
    ●日経BPの営業日につきましては以下の通りです。
      営業日:土日祝日を除く月~金曜日。年末年始(12月29日から1月3日まで)は営業いたしません。
  • ※受講料のお支払い: お支払方法が「請求書」の方には、後日、請求書を郵送いたします。ご入金は銀行振込でお願いいたします。なお、振込手数料はお客様のご負担となりますのであらかじめご了承ください。「クレジットカード払い」の場合、お申し込み画面で決済手続きまで完了してください。
  • ※受講証はMyPageにてご確認いただけます(受講証の郵送はございません)。お申し込み手続きが完了した後、以下「MyPageメニュー」にお申し込み内容と受講証が表示されます。セミナー当日は、ご自身で印刷した受講証をご持参いただくか、携帯端末画面にMyPageの受講証を会場受付にて提示ください。
    <MyPage>https://ers.nikkeibp.co.jp/user/myPageLogin/
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